「関係の空気」 「場の空気」 冷泉 彰彦、の感想

JMMの寄稿者、冷泉彰彦さんの著書「関係の空気」 「場の空気」を読みました。

日本の社会に存在する、人間関係の間の「空気」。
冷泉彰彦さんは前半でこれを分析し、後半ではより良い社会にするための具体的提案がしてあります。

一番良かったのは、冷泉彰彦さんの「です、ます」調を使って会話をしよう。という提案。
具体的で、シンプル、かつ誰にでも今すぐ始めることができる方法です。

学校での生徒と先生の会話。
会社での部下と上司の会話。
これらの立場の違う人同士の会話では気をつけないと、対等な会話ができずに閉鎖的な停滞した空気を作り出してしまう。

冷泉彰彦さんが書かれているように「です」「ます」調で会話をすると、お互いに相手を尊重しあった関係性の中で会話をできるから、前向きで生産性のある風通しのよい会話がしやすい。いろんな場面を思い浮かべてみると確かに「です」「ます」を使うことのメリットがたくさんあるのに気づく。

ときどき日本語を勉強している外国人と話していると、ちょっとした言葉の使い方にドキっとすることがある。「アニメ」を見て日本語を覚えた人が、いきなり「お前」と呼びかけてきたり。アニメの中では現実世界の「お前」と微妙に違う使われ方をしているから、相手は悪気無く使っているんだけど、自分自身が言葉使いに敏感に反応することに驚きます。

日本で生活していると、意識しないで日本語を使っているから言葉のことをあまり考えない。けど言葉という物は生活の中で結構大きな影響を与えているような気がしてきている。冷泉 彰彦さんの本「関係の空気」 「場の空気」を読んでそんなことを考えた。

from 911/USAレポート / 冷泉 彰彦
冷泉 彰彦さんのメールは上記サイトで読めます。彼のメールはとても長いのになぜか一気に読んでしまう。

NHKのクールジャパンのという番組にも時々出演して鋭い分析を話されています。

newsweekのプリンストン発 新潮流アメリカ
ニューズウィークにも連載があります。

「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書)
「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書) 冷泉 彰彦

おすすめ平均
stars日本語を切り口にした鋭いビジネス論
stars山本七平先生が泣くのではないか
stars現代日本におけるコミュニケーションのあり方に納得
stars軽い読み物としては面白いが。
starsその場の雰囲気、「空気」に頼らない。

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