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上海の空気

上海環球金融中心とか上海ワールドフィナンシャルセンター(Shanghai World Financial Center)と呼ばれている今のところ世界一高い展望台、があるビルに登ってみた。
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展望台からの上海市街地の眺め。空気の汚れがよくわかる。北京の出張から上海に戻ってきた人が北京の空気は汚いと言っていて慣れって凄いなと思った。

上海環球金融中心へは最寄りの地下鉄の駅からは歩いて10分程度、展望台専用の入口があるけど、入り口は閉まっている。人が立っていてお客さんが来たらドアを開けて中に案内していた。ドアから中に入るとすぐに空港と同じような手荷物検査と金属探知機の門がある。検査が終わりエスカレーターで展望台へ登るエレベーターへ向かう。森ビルが管理をしているらしく、エレベーターの案内をするお姉さんとかめちゃくちゃ対応が丁寧すぎて、逆にぎこちない感じ。

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すぐ近くにある東方明珠塔も霞んで見えている。この空気の汚れってどこから来ているんだろう。ちなみに展望台の一番上までの料金は150元(2500円くらい)。かなり高い印象。エレベーターは早くてストレスはまったくない。

帰りはショッピングモールみたいなところを通って外に出る。途中上海ドコモのサポートデスクがあるんだけど、かなり若い店員さん達がじっとイスに姿勢を正して座って暇そうにしていた。暇でもちゃんとイスに座ってないといけない、と言われてるんだろうなと思うと少し複雑な気分になった。

上海環球金融中心がある浦東側から外灘側へは渡し船がたくさん出ているので、帰りは船に乗ってみた。チケットは買わなくても上海交通カードを持っていれば地下鉄に乗る場合と同じ方法でOK。料金はたしか2元。時間は10分くらい。川を渡ると風が気持ちいい。

ちなみに、上海をいろいろ見て回るなら、なんだかんだいっても地球の歩き方1冊持っておくと便利です。

地球の歩き方 上海

中国アマゾンのキンドル本を日本で簡単に利用する方法のメモ。

今は、中国のアマゾンでもキンドル版の電子書籍がたくさん売られている。だけどこれらのキンドル版の本は、日本のアマゾンからは直接買うことができない。

亚马逊amazon.cn(中国アマゾン公式サイト)

スマホ上のキンドルアプリや、キンドル端末であるKindle Paperwhiteでも、日本のアマゾンアカウントを使い登録していると中国のアマゾンで売られているキンドル本は買うことができない。

だけど少し調べて自己責任でやってみたら、簡単に日本からも中国amazonのkindle本を購入することができた。この方法で何が問題が起きても自分以外の責任は取れないのであくまで自己責任でやってみた。

以下メモ。

やり方は、キンドルアプリか、キンドル端末に中国アマゾンで作ったアカウントを登録すること。そして、この時に中国の住所を設定すること。

基本はこれだけ。他に幾つか気をつける点があるので、以下少しづつメモ。

キンドル本を買うときに使う住所は中国国内に設定しないと買い物の段階でエラーになる。具体的には以下の様な説明がある。

中国kindleの買い方で注意する点

簡単な訳:amazon.cnでキンドルの電子書籍を買えるのは、住所が中国大陸、香港、マカオ、台湾、アメリカ、カナダ、タイにある場合。他の国の住所では買えない。amazon.cn以外のアマゾンで買い物する場合には、他のアカウントが必要。

住所登録は日本のアマゾンと同じく、複数設定できるので、日本の住所と中国の住所を同時に登録しておいて、中国国内の住所をキンドルで「ワンクリック買い物」をする時に利用する物、として設定した。中国の住所といっても、キンドル本を買う場合は、本がその住所に届くわけではないので、適当な住所を設定して対応した。これで日本のアマゾンでキンドル本を買うのと同じように、中国アマゾンでもキンドル本を購入して読むことができた。キンドル本の買い方は日本と全く同じ。

クレジットカードは普通に日本の物で決済できた。もしクレジットカードを持っていない場合は、楽天カードあたりが無難で、1枚持っておくと便利、他に銀行系の三井住友VISAクラシックカードは銀行系のカードで評判がいい。

以前、中国のアマゾンから数回本を買って個人輸入したことがあるけど、本の価格自体は安いんだけど、送料が1冊1000円とか必要だった(この時の記事はこちら)。中国書籍を扱っている輸入本屋でも、価格はかなり割高だから日本では気軽に中国の本を買うのは難しい。ちなみに輸入書籍は、亜東書店-楽天市場店がネット通販では一番充実している。すべてが電子化されているわけではないので、紙の本しかない場合は、こういうお店を選択するのもありだと思う。他に学習書等は紙じゃないと書き込みができず不便なので、こういう需要から紙の本は残っていくと思う。

キンドル本だと、送料はもちろんいらないし、中国の本は紙の本でも割引が大きい上に、さらに電子書籍は元値も安く、さらに割引されているので、日本から中国アマゾンのキンドル本がそのまま買えると、今までは一体なんだったんだ?と思うくらい安く感じる。一冊1,500円とか必要だったのが今では数十円で買えてしまう・・・。ここまで安くなると、中国から輸入して販売しているようなお店は壊滅的なダメージになる気がする。想像しただけで恐ろしい。代わりに、中国語を勉強している人とか一部の人に取ってはとても便利になったと思う。

中国の電子書籍の値段の相場は以下を見ればざっとわかる。
中国アマゾンkindleストア

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キンドルアプリやKindle Paperwhiteは、1つのアプリや端末にそれぞれ、1つのアカウントしか登録できないので、日本と中国のアマゾンで購入したキンドル本を同時に利用することができない。この点は不便。私は、Kindle Paperwhite(ペーパーホワイト) は買ったものの、その後グーグルのネクサス7を購入し、ネクサス7でキンドルを利用していたので、ペーパーホワイトは使っていなかった。なので、このキンドル端末を中国アマゾンのキンドル専用にすることにした。

以下が私が実際に行った方法

Kindle Paperwhite(キンドルペーパーホワイト)のアカウントを設定し直す

設定(端末のリセット)

初期設定に戻る

言語設定(簡体中文にしたけど、ここは日本語でも問題ないはず。)

WIFI設定

中国アマゾンで作ったアカウントを入れる。

ここは画面に従っていけば迷うところはなかった。

設定が終わると、以下のように、日本のアマゾンと同じようにキンドル端末上からもワンクリックで本を買えた。

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キンドルの端末は1万円くらい。これは日本で購入する方が安い。頻繁に利用する人なら、中国語専用に一台用意しても悪く無い。 【日本amazon】Kindle Paperwhite

スマートフォンや、タブレット上のアプリを使う場合も基本は上のやり方と同じで、アカウントを中国アマゾンに変えるだけだと思う(私は実際には試してないので正確なことはわからない)。

中国アマゾンのアカウント設定

中国アマゾンでキンドル本を買う場合は、中国アマゾンのアカウントを持っていないといけない。

中国アマゾンでのアカウントの作り方は、以前航空便で中国アマゾンから本を買った時のメモがある。

中国アマゾンのアカウント開設方法

アカウントを作れば、普通に日本から買い物はできるんだけど、上にも書いたように、キンドル本を買う場合は、さらに注意が必要でそのまま日本の住所を使うとエラーが出て買い物を完了することができない。日本のアマゾンと同じく複数の発送先を登録できるので、1つ中国国内の物を設定しておいてこれを利用したらOKだった。

他は日本のキンドルを利用する時と特に変わりはない。あと、キンドル上で使う、辞書については、自動でダウンロードされなかったので、自分でダウンロードしてUSBでパソコンにつないで辞書フォルダに放り込んだらすぐ何も設定なしで使えるようになった。

人民元の両替レートの比較

上海でクレジットカードで買い物した時のレートについて。
利用したカードはJCBで、支払いした日の3日後に人民元を日本円に換算してある。

1,033円(現地通貨額)68.000CNY (換算レート)15.19700円/CNY

これは朝食を食べた時の支払い。レートは、

1元=15.197円

なので68元で1,033円になっている。

このカード換算日の中国銀行(中国の中央銀行)の公式レートは6.6714(1元=14.989円、公式サイトで確認できる)。
単純に比較すると、差は、約1.4%。

カードを使ったのと同じ日に24時間使えるホテルの自動両替機(手数料はなし)で両替したものを見ると

レートは 6.16936 /100と領収書に書いてある。中国では元を基準に考えるから両替表示は1円が何元になるか?つまり1円=X元で表示される。
これを計算し直すと

1元=16.209円

JCBのカードに比べて、1元当たり1円近くもレートが悪い、約6.7%の差。

1万円を使うとすると、
クレカ⇒約658元
ホテルの両替⇒約617元

その差、41元=660円。

南京西路にある梅龍鎮伊勢丹とユニクロ旗艦店

上海の地下鉄2号線南京西路駅から徒歩5分のところにある、日系デパートの伊勢丹に行ってみた。伊勢丹に行く途中にユニクロのグローバル旗艦店の南京西路店にも立ち寄った。

ユニクロの旗艦店は、南京西路駅にほぼ直結していて地下鉄南京西路駅の1番出口から出てすぐ。
とても広い店舗と聞いていたけど、入り口はかなり狭い。3階建ての店舗。ワイヤーに吊られたマネキンが吹き抜け部分を立体的に動き人目を引くようになっている。店内をぱっと見た感じ派手な色の服が多い。値札を見ると、日本と同じか、最近の円安の影響で少し日本より高いかなという価格帯だった。お客はそれほど入っていなかったけど、この場所はかなり立地がよくて人通りが多いから、宣伝効果は大きそう。店の外から見るとちょうど駅ビルの外側の目立つ部分にUNIQLOと書いた大きな看板があって、道を歩く人の目に留まる用になっている。この立地にこれだけの看板を出すんだから、ユニクロがお金を持っているのがよくわかる。

ユニクロの旗艦店がある南京西路の通りは、超高級時計の直営店が集中している場所があって、これでもかというくらい路面店が軒を列ねていた。これだけ集まっている場所は他にないんじゃ。南京西路は観光地の南京東路に比べるとずっと雰囲気はよくて、いい意味で賑わっている。

次に伊勢丹に行ってみた。伊勢丹は南京西路駅から道を間違えなければ徒歩5分。
上海伊勢丹の名前は時々聞くので、かなり大きな店舗を想像していたら、思っていたよりコンパクトな店舗。すでに上海のいろんなデパートを見て回った後なので、どこもそれほど変わらない気がしてきた。陆家嘴とか中山公园にある人気のデパートに比べるとなんだか活気がない。伊勢丹が、他のデパートと違うのは、地下にあるフードコートと食品売場。日本から輸入された食品が並んでいる。フードコートは雰囲気が大食代より美味しそうだった。食品売り場はあまり敷地は広くなくて、よく見るとそんなに珍しいものがあるわけでもなく、お金に余裕のある駐在員とかが普段の買い物に使うのかなと思った。

伊勢丹の食品売り場にインスタントラーメンの「出前一丁」が並んでいて、一緒に行った中国人がそれを見て教えてくれたんだけど、中国では、なぜか「出前一丁」が人気とのこと。ただ、中国の出前一丁は香港製らしくて、確かにパッケージを見たら「香港制造 」と書いてあった。

久しぶりの上海

久しぶりの上海で気づいたことのメモ。

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空気は、想像していたよりずっと綺麗。マスクは必要ない。ただ写真に取ってみると、遠くが霞んでいるのがわかる。高層ビルに限らず、ビルの窓が汚れていて透明感がない。

前回は、リーマンショック後に政府が4兆元(約50兆円)の景気対策を実施している最中だった。その時に比べると、ずいぶん街が静かになった印象。為替が大きく動いていて両替すると1万円で600元ちょっとにしかならない。以前は700元を超えていて、800元を超えていた時もあるから、これだけ円安になると日本から来る人は減りそう。ホテルのルームサービスの人とか足つぼマッサージの人とかいろんな人に聞いてみたら、やっぱり日本人はかなり減っていると言っていた。彼らは去年の例の問題のせいだよ、と言っていたけれど。

地下鉄のマナーは以前よりよくなっていた。エスカレーターで右側に立って左を空けている人が目についた。電車を降りてエスカレーターに乗るときも前より明らかに乗りやすくなっている。ただ通勤時間帯はめちゃくちゃ混雑していて乗れないこともある。

上海の地下鉄は今でも伸び続けていて、人が少ない新しい駅に行くと綺麗でもう日本と変わらない気がしてくる。前に来た時も思ったんだけど、地下鉄とか立派なホテルとかをポンと作ってあるんだけど、その周りの環境とのギャップは大きい。

地方(と言っても高速鉄道で行けるような場所)に行っても中国ではいろんなところで地下鉄が伸びていて、凄く便利。地下鉄の駅があって、地下街があって、駅の上に百貨店があって、という同じような街が開発されている。街の中心の百貨店で売っている物は日本と同じくらいの価格帯で、店の作りもほとんど日本と同じ、ブランドも見慣れた国際ブランドが並んでいる、ジュエリーコーナーに金(ゴールド)を売っているお店が多いのは中国らしい。こういう百貨店に来る人たちはお洒落。百貨店で日本と違うのは、トイレ。綺麗な百貨店でもトイレだけは従業員倉庫のような感じの奥まった場所にあり、清潔感もお店の方に比べると劣るものが多い。ホテルだと共用のトイレも綺麗なのに。中国人に聞いてみると、トイレはどこもこんな感じですよ、と言っていた。といっても駅のトイレに比べると綺麗。

少し街の中心から外れて歩いてみると、物凄く狭くて古いアパートがあって、こういう所で生活するのは無理だなと思うような場所もたくさん目に付く。

食事は、デパートに入っている人気の少しだけ高級なお店に行くと、お酒無しで、二人で3000円くらい。安い所を探せば1人150円くらいで食べることもできる。安く済ませたい人はだいたい自炊するらしい。安い所を探せばかなり安いけど、日本と同じようなところに行くと日本と物価はほとんど変わらない。食事に関しては、地元の知り合いに美味しいお店にいろいろ連れて行って貰ったので助かった。人気のお店は1時間待ちとか普通で、人が多い多い。中国人でもウェイトレスがなかなかこなくて注文に苦労しているし、中国語のメニューは難しいので、難易度がかなり高い。今回は特に河魚をいろいろ食べて見たけど、予想以上に美味しいので、ちょっと感動した。

始めて中国に来た時はいろいろショックを受けたのだけど、ひと通り全部自分1人で経験して、自由に行動できるようになると、ずいぶん印象が変わってくる。それに街がどんどん便利になっているから、何も苦労せず快適に過ごせるのが大きい。