月別アーカイブ: 2012年4月

だまされて

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だまされて。―涙のメイド・イン・チャイナ(ポール ミドラー著)amazon
久しぶりの面白い中国関係の本だった。
原題は、Poorly Made in China: An Insider’s Account of the China Production Game
タイトルだけみると、よくある著者の思い込みで書いてる系の本っぽいけど、中身は充実していて文章も上手いので読みだすと止まらない。内容が面白いのは、著者が中立な立場で、好き嫌いの感情ではなくて、現実をよく観察して書いてるから。

著者は、ビジネススクールを出た後、2001年から中小企業のアメリカと中国の間の仲介を手伝ってきた人。中国が一番盛り上がってた時期に、あえて、金融に行かず、南部の広州でしかも面白そうからという理由で大企業でなく、中小企業を相手にしてきた人。駐在員でも、経営者でもないから、著者の一人語りでストーリーが進み、グイグイ引き込まれていく。途中から著者が半分あきらめモードになって修行僧のようになっているのが、何気に面白い。これからは中国の時代だとか煽る人はみんな中国に住んでないという部分には笑ってしまった。

あと、よくサプライヤーがどうのこうのという話を聞くけど、ああ、こういう仕組みになってるからサプライヤーって中国の製造業では、重要なんだと少しわかった。

関係ないけど、最近だとiphoneを作っているフォックスコン(富士康)が時々話題になってるけど、中国のフォックスコンの工場だけで従業員50万人以上いて、あまり話が出てこないのはその背景を想像すると少し怖い。

【だまされて(ポール ミドラー著)】

ビルケンシュトックのミラノを購入。

最近、急に熱くなってきたので、サンダルが欲しくなって、ビルケンシュトックのミラノ(BIRKENSTOCK MILANO)を買ってきた。1万円くらい。最初は、1000円くらいの安いサンダルを買おうかと思っていたんだけど、車の運転をする時や、海外へ行くときもそのまま履いていける物が欲しくなったので、奮発して、履き心地がいいと噂のビルケンシュトックのサンダルを初めて買ってみた。
ビルケンシュトックのミラノ
タイプはミラノというもので、ミラノはバックストラップ(かかとを固定するベルト)が付いているので、運転に使える。色は黒と、茶色と白の三色。お店の人に聞いたら、バックストラップがついていて、運転に使えるタイプは、たしか3タイプくらいで、このミラノが一番デザインがシンプルだったのでこれにした。

足のサイズをちゃんと測ってもらって、合うものを試着したんだけど、ビルケンシュトックのサンダルって足のサイズに対してパッと見結構大きめに見える。自分でサイズ選んだら、小さめの物を買ってしまいそうな気がする。ただサイズ表記は、普段履いているスニーカーが27くらいで、ビルケンは26.5と0.5小さくて調度良かった。

帰りにさっそく買ったばかりのビルケンシュトックのミラノに履き替えて、車を運転したところ、一番最初は違和感があったけど、10分くらいですぐに慣れました。気づいた点としては、ニューバランスや、コンバースなどのスニーカーと比べると、底が硬いので、アクセルやブレーキを踏んだ時の感触はやはり少し鈍ります。もう少し履きなれたら、また感想が変わるかもしれませんが。

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両サイドはかなりがっちりホールドされる感覚がある。

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ビルケンのミラノのウラ側、ぱっと見滑りやすそうだな・・、と思っていたんだけど、慣れたら何も気にせず移動や車の運転もできました。

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踵の部分が、深く凹んでいて、足がすっぽりと入るようになっている。これは気持ちいい。これがビルケンシュトックの特徴の一つ。

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指先のところにも足の形に沿って、ソールの形が変わっている。

BIRKENSTOCK MILANO
ビルケンシュトックのミラノを履いてみた感想

写真じゃわかりにくいけど、ビルケンのサンダルを履いてまず気づいたのは、土踏まずの部分がグッと盛り上がっていて(こんなに!?っていうくらい盛り上がってる)、歩いている時に、土踏まずをマッサージされているような気分になったこと。これも最初は違和感があったけどすぐに慣れて気持ちよくなりました。サンダルを脱いだり、履いたりするときには、真ん中のベルトだけを外すと、お店の人に教えてもらいました。そのうち面倒になって、そのままベルト緩めずに履きそう・・。

このビルケンのミラノは、通販だと7千円前後で買える模様。私は、足のサイズをちゃんと測りたかったのと、いろいろ話を聞きたかったので、ビルケンシュトックの公式店舗に行って買いました。割引なしの9,975円。今年になってビルケンは、価格を引き下げて1000円ほど安くなったとのこと。もう一足、近所のお出かけ用のサンダル(バックストラップなし)が欲しいので、今度はサイズがちゃんとわかっているので通販で買うかも。

【ビルケンシュトックのミラノ関連リンク】

ワインメモ、5本飲んだ後

ワインに詳しい人から、安くてそこそこのワインを5本ほど教えてもらい、数週間かけてボトル全部飲んだんだけど、その後に、某国産メーカーが出していてスーパーにずらっと並んでいる500円前後の某ワインを飲んだら、味の感じ方がかなり変わっていて自分でもびっくりした。一言で言うと、これはブドウジュース・・・。砂糖漬けにする気まんまん。

自分もちゃんとしたワインを飲み慣れる前は、ワインは苦くてどこが美味しいんだろうと思っていて、この手のワインが飲みやすいと思ってたから、いわゆる飲みやすいワインというのはこういう風に甘くせざるを得ないんだろうけど。今はもう飲む気がしなくなって、二度と買うことはないと思う。

公式サイトで商品説明をみても、抽象的な言葉だけが並んでいて、詳しい作り方等には触れていないのが、今あらためて見ると、なるほどと思う。ブドウは海外から、輸入したものを国内でワインにしているということだけはわかった。値段が値段なので、あれだけど、これは作っている人もしょうがなく作ってる気がする。

ブーズロン・アリゴテ A et P ド・ヴィレーヌ(白ワイン)

1000円代のワインの次に2000円代のワインを飲んでみた。
値段が上がるにつれて選択肢が広がっていく。
買ったのは、DRCのオーナーが作っていて評判もいいブーズロン・アリゴテ(AetPド・ヴィレーヌ)。DRCってのは、Domaine de La Romanee-Conti(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)社のことで、このDRC社が、あの有名な一本100万円以上するロマネコンティを作ってる。

飲んだのは2009年ブーズロン・アリゴテAetPド・ヴィレーヌ
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ブルゴーニュワインなので、ボルドーワインとはボトルの形が違う(写真じゃわかりにくいけど)

商品データは

白ワイン
AOC ブーズロン
ブドウの品種、アリゴテ100%
産地は、フランスのブルゴーニュ地方コート・ド・シャロネーズ
生産者は、AetPド・ヴィレーヌ

ブーズロンってのは村の名前。
アリゴテというブドウの品種は、白ワイン用のぶどうで、酸味が強く、上品な感じにするのが難しく、作り手の腕が必要らしい。どうりで酸っぱいと感じたわけだ。
ブーズロン地方の動画を見たんだけど、フランスの田舎ってとてつもなく田舎な感じがする。
あと、フランスは緯度で見ると、北海道より北にあるけど、それほど寒いイメージがないのは、海流の影響で北海道ほど寒くないから。

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前に飲んだ、ジャジャドジョーの白ワインとは味が違うのはすぐにわかった。まず、一口飲むと酸っぱいというか酸味のような感じが口の中に広がる。これは今までの白ワインになかったけど、この酸味はブドウの品種のアリゴテの特徴らしい。酸味と同時に感じるのが、酸っぱいフルーツを食べた時に感じるさっぱりしたフルーティーな感触。

このワインは何か料理に合わせて飲んだほうが美味しい気がした。1000円前半のワインと比べると、深みを感じるような気がするけど、これは気のせいかも。

【ブーズロン・アリゴテ ア・エ・ペー・ド・ヴィレーヌ関連リンク】

クレマン・ド・ロワール・ブリュット・ロゼ・NV/ラングロワ・ シャトー(泡・ロゼ)

赤ワイン、白ワインと飲んできて、次にスパークリングワイン(発泡)に挑戦。スパークリングというのは炭酸が入ってるワインのことで、この炭酸は発酵によりワインの瓶の中でできる。炭酸のワインというと、シャンパンを思い出すんだけど、シャンパンは正しくはシャンパーニュと言って、フランスのシャンパーニュ地方でAOC法に基づいて作られたものだけをシャンパーニュという。それ以外はクレマンというらしい。スパークリングワインは千円台からあるんだけど、シャンパーニュになると、楽天内シャンパーニュの価格を見ると、だいたい5000円前後~となっている。

シャンパーニュは、もう少しして飲むことにして、シャンパーニュよりレベルは落ちるけど、その分価格が安くそこそこ美味しいという、このラングロワ・ シャトーのクレマン・ド・ロワール・ブリュット・ロゼ・NVを買ってきた。価格は2000円前後。ロゼというのは、ブドウの色のついた皮を一定時間だけ浸すことで、ピンク色にしたもののこと。

クレマン・ド・ロワール・ブリュット・ロゼ・NV/ラングロワ・ シャトー
クレマン・ド・ロワール・ブリュット・ロゼ
スパークリングワインを開けてまず気づいたのは、コルクの形が違う。マッシュルーム型で一度開けたら、下部が大きく膨らむのでもう元に戻すことができない。炭酸で圧力が高いから、コルクが抜けにくくするためなんだろうか(コルクの上にさらに金属と針金で蓋がしてある)。その前に、コルクを開けるときにコルク抜きがいらないのも他のワインと違う。コルクは手で簡単に開くけど、これって中の圧力が高いからその圧力によって、コルクが中から押しだされているからなんだろうか。
ラングロワ・ シャトー

製造が、ラングロワ・ シャトー
AOCが、クレマン・ド・ロワール
ブリュットというのは、辛口の意味で、リキュールの添加が少ないらしい(←この意味がよくわからないが、とにかく辛口らしい)
ブドウの品種は、カベルネ・フラン100%。カベルネ・フランは黒ぶどうでロワール地方が最大の産地。比較的安価なワインに使われているらしい。

クレマン・ド・ロワール・ブリュット・ロゼ・NV・ラングロワ・ シャトー(泡・ロゼ)のラベル

中華料理に合うとのことなので、中華食べながら飲んだんですが、たしかに中華料理と一緒に飲むと相性がいい。
アルコール12.5%あるので、飲みやすい分、飲み過ぎに注意が必要だと思った。
ロゼで泡だと、スパークリング用のグラスに注いだ時絵になる。味自体はスパークリングには白の方がいい気はした。
取り敢えず、ロゼと、スパークリングワインがどういうものかわかった。
次は、シャンパーニュに挑戦する予定。なんか取り敢えず有名なものをいろいろ飲んでみたいという発想がおのぼりさん的。

【クレマン・ド・ロワール・ブリュット・ロゼ・NV/ラングロワ・ シャトー】