タグ別アーカイブ: 金原ひとみ

TRIP TRAP トリップ・トラップ

TRIP TRAP  トリップ・トラップ

いつの間にか新作が出てた。金原ひとみさんの新作短編集「TRIP TRAP」。
彼女の作品はずっと買って読んでいる.。なので、これも後でじっくり読むつもり。
女性作家の小説は、この金原ひとみさんと、綿谷りささんの作品しか読んでない。
世代が近いから共感しやすいのかもしれない。
どちらの作品も、普段言葉として意識に登らないものを削りだしてくれるから好き。
自分の中では、
金原ひとみさんの作品→なかなか寝付けないときに読みたくなる
綿谷りささんの作品→すでに眠気がきてて、これからぐっすり寝る直前に読みたい本
というイメージ。

TRIP TRAP トリップ・トラップ 金原ひとみ著

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「村上龍」と「綿谷りさ」のありそうで無かった組み合わせ新装版「限りなく透明に近いブルー」

「村上龍」と「綿谷りさ」の組み合わせはいかにもありそうですが私が知る限り今まで無かったんですよね。それが今回、新装版の限りなく透明に近いブルーの解説を綿谷りさが書いていました。結論から先にいうとこの綿谷りさの解説が非常に良かったです。

いつも大型書店に行ったときは、店内を一通り全部見て回ります。文庫のコーナーで村上龍のとこを見ると限りなく透明に近いブルーが新装版になっているのに気づいた。村上龍の小説はほとんど読んでいますが、この限りなく透明に違いブルーは最初の数ページを読んだだけで体が受け付けなくて最後まで通して読んでいない。ただ最後のリリーへの手紙のところはつまみ読みした。新装版の綿谷りさの解説を読んで刺激されたのもあるが、最近この限りなく透明に近いブルーをちゃんと最後まで読めるような気がしてきている。体が欲求しているような気がするんですよね。個人的な理由からなのか、時代の影響からなのか、ただの気のせいなのかはわかりません。

村上龍の「69」が新装版になったときは金原ひとみが解説を書いていました。金原ひとみと村上龍の小説は似ている気がして二人の組み合わせはしっくりくる。ただ小説に暴力とかセックスが出てくるからそう思うだけかもしれない。金原ひとみは子供の頃に村上龍とか山田詠美の小説を読んでいたと何かのインタビューで言っていたのを覚えている。以前FM東京の番組で村上龍と対談もしていた。金原ひとみの声が異様に綺麗だった記憶がある。金原ひとみの小説は新作が出るたびに買ってほとんど読んでいる。彼女の作品は言葉にならないものを表現し普段使わない脳の部分の存在に気づかせてくれる。

綿谷りさと村上龍のからみはいかにもありそうだけど、よく考えると二人は全然合わなそうにも思えます。綿谷りさが子供の頃に村上龍の本を読んでいたというのも聞いたことがなった。でも限りなく透明に近いブルーの解説を書いているのを見た瞬間にやっときたかという印象を持った、と同時に怖いもの見たさで恐る恐る解説を読んだ。

綿谷りさの著書は芥川賞を受賞した「蹴りたい背中」しか読んでいない。綿谷りさが正統派の美人なので、たいした小説は書けないだろうと食わず嫌いだったのかもしれない。「蹴りたい背中」の内容はもう詳しくは覚えていない。読んだときに感じたある種の感情、言葉にならないひとつのある概念みたいなものが小説一冊を通して脳内に浮かびあがって来た記憶は残っている。要するにいっき読みするくらいには面白かった。今度のことをきっかけに綿谷りさの他の作品も読む予定。

綿谷りさの解説を読んで、同時に芥川賞と受賞した綿谷りさと金原ひとみの二人に持っていた印象は実は逆だと感じるようになった。二人の小説を読んでみると一見二人の見た目と同じように金原ひとみがドロドロしていて、綿谷りさがすっきりしているように感じるが、実は綿谷りさの方がドロドロとしたものを心の奥底に持っていて、彼女の方が村上龍に似ていると感じるようになった。綿谷りさが書いていた限りなく透明に近いブルーの解説は予想以上に良くて、脳に強くインプットされてきた。具体的にどうよかったのかは説明できない。ただ、以下のようなことを書いていたのが記録に残っている。例えば、とても臭い腐った食べ物があったとする、村上龍の小説はこの腐った食べ物の匂いを読者に想像させるだけではなく、読者の口を無理やりこじ開け、口の中に突っ込んでこようとする。この表現はすごく正確に村上龍の小説を説明していると思う。

以下、限りなく透明に近いブルーの表紙の移り変わり。
限りなく透明に近いブルー
限りなく透明に近いブルー

1976年に出版された一番最初の単行本の表紙、今でもアマゾンで買えるようですね。意外です。

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫 む 3-1)
限りなく透明に近いブルー (講談社文庫 む 3-1)

新装版になる前の文庫の表紙、たぶんずーとこの表紙で変わっていないと思う。カバーデザインは村上龍となっているし、最後の手紙の内容からして村上龍本人が描いたんでしょうか。

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)
限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)
今回新装版になってこのようになった。この青っぽい色は限りなく透明に近いブルーなんでしょうか。別に新装版になったからではないですが、この本にはこの表紙の方がしっくりきます。以前のリリーの横顔と思われる表紙は、最後のりゅうからリリーへの手紙の内容そのままで、頭にイメージが残らない気がしていた。解説で綿谷りさが書いている読者の頭の中にイメージを作り出すことがなかった。

英文版 限りなく透明に近いブルー - Almost Transparent Blue
英文版 限りなく透明に近いブルー – Almost Transparent Blue
英語版の表紙。英語版のコインロッカーベイビーズを持っていますが似たような雰囲気の表紙。

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夢を与える
夢を与える 綿矢 りさ

おすすめ平均
starsまぁまぁの作品
stars著者の「強み」がすべて失われた
stars普通の出来
stars読んで後悔
stars毒にも薬にもならない

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綿谷りさの一番新しい著書はこれ。国家の罠で有名な佐藤優氏がこういう小説が読まれるなら日本は大丈夫と言って紹介していた気がします。アマゾンの評価はボロボロです。まぁ気にせず読みます。金原ひとみは結構本を出してるけど、綿谷りさは蹴りたい背中 (河出文庫)インストール (河出文庫)の3冊しか書いていないようですね。大学に行ったから忙しかったんでしょうか。これからに期待です。

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