この前、80后の中国人と話していて、「友人」の考え方が、日本とは違うことに気づいた。
その人は、米系の外資系企業で働いた後、日系企業で働いている人で、人間関係の違いにも敏感だった。
その人が言うには、友人には二通りあって、1つは、家族とかと同じ繋がりにあるもので、小さい時からの同級生などがここに入る。この友達は、長い間連絡を取っていなくても、メリット・デメリットなしで付き合える関係。
もう1つの友達はメリットを考えて付き合うもので、別にそれほど仲が良くなくてもよくて、何か困った時があったときに、利用できるメリットがある人がここに入る。そんなに仲が良くないなら、友達じゃないんじゃない?と聞いたら、何かあった時に、利用できるでしょ?、と言っていてなるほど、と思った。中が良くないのに、頼み事はしづらい気もするんだけど、そこは持ちつ持たれつっぽい。利用という言葉を使うと印象が悪いけど、日本みたいのんびりしていても、そこそこ生きていける世界と違って、中国は競争が厳しいから、これは生きるための知恵なんだろうと思った。あと、友人内でお金の貸し借りをするのが割りと多いのも特徴で、その人も何度か友人に貸したことがあり、返ってこなかったことも何度かあるらしい。
よく中国は友人を大切にする、というけど、これは主に2つ目の関係が日本とは違うからで、友人の範囲の違いが関係しているように感じる。今までなんとなく、もやもやしていたのが、その人の話を聞いて少し整理できた。