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ハチはなぜ大量死したのか ローワン・ジェイコブセン(著)

2007年春までに北半球から四分の一のハチが消えたという「蜂群崩壊症候群発生(CCD)」に関するもの。久しぶりにわくわくしていっきに読んだ本。この本を買ったきっかけは本屋で「ハチはなぜ大量死したのか」というタイトルを見て、以前ニュースでみかけたアメリカで大量のミツバチが失踪してアーモンドやブルーベリーの価格が上昇するというような報道を思い出したからです。まだ資源価格が上昇していた頃だったのでまた値上がりか~くらいに思いつつ値上がりの原因が他の物とは違っていたので頭の隅にひっかかっていた。このニュースをみていなければ本屋で「ハチはなぜ大量死したのか」という本を見てもただのトンデモ本と思って手に取らなかったかもしれません、知り合いにこの本を面白いよと紹介したら、トンデモ本の類ですか?みたいな反応が返ってきたし・・・。

最後のほうに載っていたハチミツの効能のところで、ハチミツの持つ強力な殺菌力について書いてあってへーと思った。ハチミツの持つ殺菌力は別に毒を持っているとかじゃなくてハチミツの濃度が濃いために強力な浸透圧によって細菌の水分を吸い取ってしまい細菌を殺すらしい。よく考えるとハチミツって蜂の巣のなかにあってなんで腐らないのか不思議だったし、お店で買うハチミツも常温で保存していて腐ったりしないのを疑問に思いつつもよく考えたことがなかったのでなるほど!と妙に関心してしまった。あと傷口にハチミツを塗ると良いという話も聞いたことがあるけど、これにも根拠があって傷口を回復するのに最適な湿り具合とハチミツが持つ殺菌力が雑菌を殺すことによって傷の治りが早くなるらしい。

ハチはなぜ大量死したのか
ハチはなぜ大量死したのか 中里 京子

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関係ないけどこの本の表紙のミツバチの拡大写真がとても素晴らしい。本を読んだ後に見るとさらに素晴らしく見えてくる。見てると飽きないし飽くなき好奇心を刺激される。このミツバチの拡大写真を見ながら生き物に対する興味は一生持ち続けるんだろうなぁとあらためて思った。

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