神門 善久の「さよならニッポン農業」を読了。
今の日本の農業の全体像を知るならこれ一冊でOK。
というのが読んでみた感想。
タイトルがいかにも新書的なものになってるけど、中身は極めてまとも。
きちんデータを集めて(データを見るだけでも面白い)、それにもとづいて話が展開していくので、知らない単語がたくさん出てくる割りに、すいすい読み進めることができ、中身が頭に入ってくる。著者がよく調べて、かつ理解していることが伝わってきた。
田舎の田んぼの真ん中に巨大なショッピングセンターができたり、田んぼの片隅に場違いな豪邸が建っているのを見かけるけど、お金の流れを探ると見える景色が変わってくる。
日本の農業を知るには同じ著者の「日本の食と農 危機の本質」がいいらしいんですが、本屋で見たらあまりにも分厚かったので、新書でかつ、発売日が新しい「さよならニッポン農業」を読んでみたんですが、内容はしっかりしていて、読む価値ありました。