天津伊勢丹

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そこら辺に転がっていたので、何の期待もせずに読んだところ、意外に面白かったです。

2001~2007年まで中国の天津伊勢丹の社長をしていた人の本。

デパートには興味がないんですが、デパートの社長という立場の人がどういうふうに中国で適応して行ったか?という点から読むと面白いです。

社長として行ったんだから余裕なのでは?と思ったりしたけど最初に中国に行って感じることは同じなのが意外でした。欧米人が日本人に比べてストレスを溜めにくいのは、そもそも中国人に期待も先入観もないからというのはなるほど、と思いました。

頭の中のイメージではなく、現実を見ないと、実際の生活には適応しにくいということは、わかってはいても実行するのは難しいから、誰かから教えてもらうとスタートダッシュが違ってくる気がする。

「他人への注意はしない、されない、みかけない」

これは本の中に書いてあった言葉だけど、この前、中国人から、日本人は人の目を気にするの?と質問されて質問の意味がよくわからなかったのを思い出した。しばらくすると、点と点が結びついていくように、ああ、あれはこういうことだったのか、とかいろいろわかってくるけど、流行のファッションをしていて、考え方が進んでる若い人でも、え?って思うような部分があるので、やっぱり勝手なイメージを持つとストレスの元だなと、しみじみ思いました。

この本に書いてある時代、といってもほんの5~10年前の話し、だと自転車がまだ凄く多いと書いてあるけど、今は自転車が減っているので、時代の流れは早いなぁというのも感じました。

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