いわゆるプリウスとかのエコカー以外でも、今は燃費がいいクルマが増えた。実際にはカタログに書いてある燃費通りに走らないのは当たり前だけど、それは昔からで、実燃費は昔より確実に良くなってる。
で、燃費がいい車が増えて、日本全体でのガソリン消費がどう変わったのかを知りたかったんだけど、ひと目でわかるようなデータがなくて、
自動車の台数とガソリン消費量を別々に調べてみた。
自動車の数は、
自動車保有台数統計データ(自動車検査登録情報協会)にある、
からわかる。日本はすでに車の数が減ってると思ってたけど、まだ軽自動車を含む乗用車の数は最高を更新し続けているのが意外だった。
ガソリン消費量の方は、経済産業省のサイトからデータを見れるみたいだけど、凄く見にくいので他を探したら
社団法人 全国石油協会というサイトにグラフにしたデータがあって
を見ると、2005年からすでにガソリン消費量が減り始めてるのがわかる。自動車保有台数のデータから、この間もずっと乗用車の保有台数は増え続けている。
ちなみにトヨタから初代のプリウスが発売されたのが1997年。ただし、最初は今のように売れていなくて、2003年に2代目プリウスが出てから少し売れ出して、年5万台ほど売れいる。そして2009年にエコカー補助金が出て、2007年に6万台弱、2008年に約7万台だったのが、2009年には一気に20万台、2010年には30万台、そして補助金が終わった2011年には25万台と減少するものの、2012年にはまた30万台ほど売れている。
いくつかデータを見ると気になる点があって。
- リーマンショック後に、それまで高騰していたガソリン価格が暴落したんだけど、ガソリン消費量にあまり変化がない理由。不景気との綱引き?ガソリンの特徴?
- 軽油の消費量の減少と貨物車の減少が激しいけど、これは輸送業界の何かの影響?
- 2009年4月~2010年9月頃までのエコカー補助金の影響。条件はあるけど登録から13年以上たった車を買い替えると25万円の補助金。約6000億が使われた。
データを見て、何か結果を出そうとすると、いろんな影響のことを考えないといけなくて、単純にわかることはほとんどない・・・。今日は、日本のガソリン消費量が減少傾向にあって、自動車の保有台数が増え続けているということはわかった。