「本」カテゴリーアーカイブ

チェンジング・ブルー読了

チェンジング・ブルー
チェンジング・ブルー。この前「地球のからくり」に挑む、という同じ著者の新書を読んで良かったので、もっと詳しい内容が書かれているこのチェンジング・ブルーを手にとってみた。
いやー期待通り面白かった。気象とかって普段注意を向けることがないんだけど、こんなにダイナミックなことが起きてるとわかると見える世界が変わってくる。
「地球のからくりに挑む」と内容が重なっている部分が結構あって、新書の方はだいぶ一般向けにわかりやすい書かれていたんだなというのがわかる。

内容で特に興味が湧いたのは、北大西洋で塩分濃度が濃い海水が沈み込んでる話と、氷河のアイスコアから過去の環境を探る話、過去のプランクトンが取り込んだ元素から当時の温度を探る話。グリーンランドの基地で氷河をほったりしてるのは、なんとなく知っていたけど、なんとなく知っているのと、ちゃんと知ってるのじゃ全然違う。

新書に比べるとぐっと内容は難しくなるけど、丁寧に解説がしてあるので、専門知識はなくても、ギリギリ読めるレベル。

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「地球のからくり」に挑む、読了

「地球のからくり」に挑む
「地球のからくり」に挑む (amazon)を読んでみた。

帯にはエネルギーの人類史とある。

エネルギーの話を通して縦横無尽に話題が広がるので、小説を読んでる感じで全然飽きることなく楽しめる。
文句なしに面白かった。
おかけで石油とか石炭とか天然ガスとか、最近話題のシェールガスとかの全体像がつかめてきた。
今までなんとなくは知っていたけど、曖昧な知識が、この本のお陰で、輪郭がはっきりしてきた。

この地球科学の分野の本は何冊か手にとったことがあるけど、どれも、数ページ読んだら放り投げたくなるような、酷くつまらないものばかりだったので、こういう読み終わるのが寂しくなるくらい面白い本があるとほんと助かる。この作者は文章が上手い。こういう本を読むと、面白さを伝える能力って重要だなと改めて思う。

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銃・病原菌・鉄を読んでみた

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文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 文庫 銃・病原菌・鉄 (下)

前から読もうと思いつつ、あまりに分厚いので見て見ぬふりしていた、「銃・病原菌・鉄」。
最近、文庫化されたので、いいきっかけだと思い読んでみた。だらだら読んだので読み終わるまで1ヶ月ほどかかった。
評判通りいい本で、読む価値はある。

簡単にまとめると、
地域による発展の差の理由は何かをデータを元に調べていって
家畜化できる野生動物や、食料生産に向く野生植物の種類が多いと
食料に困らなくなり、専門分野につける人が増えて、いろんな発明をして、他の地域より発展する
さらに、家畜関連の伝染病に対する免疫もついているから、新大陸に行くと、あっというまに元から住んでいた人たちが伝染病で人口が減る
ユーラシア大陸は横長で面積が大きく、アメリカ大陸は縦長、横長だと気候が似ているので、食料生産の技術などが伝わる測度が早い。
ただ中国だけは昔から一つの国として支配されていたので、ヨーロッパに比べ競争が起きず、途中からヨーロッパに抜かれた
みたいな内容だったと思う。

書いた人がカリフォルニア大学医学部の教授だから、歴史から科学からさまざまな分野に縦横無尽に話が広がって、これ一冊読んだら自分がどの分野に興味があるのかがわかる。

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文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

ビジュアルディクショナリー 英和大事典を購入

最近発売されたばかりの、ビジュアルディクショナリー 英和大事典を買ってみた。税込で5,775円するけど、内容を考えたら安すぎるくらい。

ビジュアルディクショナリー 英和大事典
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ビジョナリーディクショナリーは、元は、Dorling Kindersleyという会社が出版しているUltimate Visual Dictionary。ホームページを見ると、この会社はこの手の詳細なイラストを載せた本をメインに出版している会社みたい。

本屋で探すと、この手の絵の横に単語を書いて有る本はいくつか出ているようだけど、絵が子供だましのものだと興味を惹かれないので、絵が本物に近いというのは大切なポイント。

ビジュアルディクショナリー 英和大事典の中身

ロータリーエンジンが載っているのがマニアックというか、この本を作った人はわかってらっしゃる。英語と日本語が表記されているので、英語と日本語でなんというか同時に知ることができて便利。興味がおもむくままにパラパラめくって見るのが楽しい本♪

勉強メモ「0点主義 新しい知的生産の技術57 荒俣 宏」

荒俣 宏さんの勉強本。


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面白い。立ち読みで済ますつもりが、思わず買ってしまった。
ビジネス書ではなくて、文学書コーナーで見つけた。この本自体がニッチかも。
小難しい言葉を一切使ってないけど、書いてあることは、ニッチ戦略の最先端を行ってる。

荒俣さんの著作を調べたらこんな面白い本も書かれてた。
ちょうど欧州を車でドライブしたい、と思っていたので、嬉しい。

日本語カーナビで行く ヨーロッパ・レンタカー旅行完全ガイド イタリア編

荒俣さん夫婦が50歳過ぎてヨーロッパをレンタカーでドライブしたときのことが書いてある。この本ではイタリアをガーミンのカーナビを使って旅行してる。上の本にも、この時の旅行のことが少し書かれていたけど、若い時から、いろんなことに興味があったから、イタリアについての前提知識もあって、だから50歳過ぎて欧州をクルマで旅行しても楽しめたわけで、まったく何も知らなけらば、いきなり海外に旅行に行こうと思っても楽しめない。だから年取ってから勉強しようとか、旅行しようではなくて、できるだけ早いうちから、勉強したり、旅行に慣れておくとことが大事、とのこと。同感。