LEDのライトに虫が寄りにくい理由

たまたまテレビを見ていたら、最近普及してきたLEDの照明についての特集があっていました。
その中で、LEDは紫外線をほとんど出さないので虫が寄りにくいという話が出てました。
そうなんだぁ、と納得した気になったもののどうして紫外線が出ないと虫が寄りにくいかはっきりとはわからないので自分で調べてみました。

虫には人間が見える可視光線が見えず、逆に人間には見えない紫外線が見えているから、その紫外線を出さないLEDライトには虫に寄りにくい、という説明を見てもよくわかりません。

まず、紫外線が何なのかよくわからないから光の基礎知識がから調べてみました。
太陽光線を波長という光の種類を分けるときに使う物で分けると

波長短い 紫外線→可視光線(青→緑→赤)→赤外線 波長長い

という順になるんですね(右に行くほど波長が長い)
それで、昆虫にはほとんど紫外線の部分しか見えないらしいです。人間は可視光線の部分、つまり青とか緑とか赤が見えますが、逆に昆虫に見える紫外線は見えないんですね。よく昆虫と人間では見えている世界が違うといいますが、こういう理由によるんですね。

で、LEDの照明ライトというのはこの紫外線をほとんど出さないらしいんですね。だから人間には明るく見えるけど、昆虫が見ると何も見えない、つまり存在してないのと同じで、結果として昆虫が寄りにくいということみたいです。

昔映画でプレデターというアーノルド・シュワルツネッガー主演の映画があって、その中で敵役のエイリアンから隠れるために体を冷やすという場面がありました。あれも光の仕組みを利用したもので、あれは紫外線じゃなくて、赤外線でしたが、エイリアンは赤外線スコープのようなものを装備していて、獲物、つまり人間を探していました。赤外線という物はどんな物質からも出ていて、温度が高いものほど赤外線を多く出すらしいです。だから赤外線を感知できる装置を持っていればどんなに暗くても関係なしに、生き物とか熱を発するものの動きがよく見えるという仕組みで、夜間の監視カメラなどに使われているんだとか。よく赤外線ゴーグルなんて名前を聞きますがこういう仕組みだとやっとわかりました。なんで物体から赤外線が出ているのかとかの理屈はわかってませんが・・。

ついでに、赤外線は英語で「infrared ray」といいます。これは「赤より下」という意味で、上で書いた波長の並びを見るとわかりますが、赤外線は可視光線の赤よりさらに波長が長いからこういう名前がついたようです。どうして「下」という表現なのかはわかりませんが。携帯で使う赤外線通信のことをIR~ということがありますが、あのIRは「infrared ray」の頭文字だったんだとわかって何気に嬉しいです。

一方、紫外線の方は、英語で「Ultraviolet」、つまり紫を超えた、という意味で、日本語でも同じ意味ですが、これも上の波長の並びをみるとわかりますが、紫外線は紫色(可視光線の青、緑、赤でいうと、青の付)のさらに外側にあるのでこういう名前がついようです。

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