グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)
Douglas C. Merrill (著) 早川書房 2009-12 |
久しぶりに、勉強法的な本の中で面白い本だった。
著者はグーグルの元CIOでグーグルの株式公開にも関わってた人。
CIOはCIO (chief information officer)のこと、日本だとあまり耳にしないけど、米国ではCEOなどと同じくらい重要なポストらしい。
失読症である著者がどうやって生きてきたか、またその過程で身につけた方法をやさしい文章で書いてある。
◯
メモ
現実的な制約と思い込みの制約を見分ける。
短期記憶と長期記憶。
短期記憶できる数は少ない、7個くらい。
例えば数字の羅列で覚えられる桁数は案外少ない。
できるだけ早く頭の中の物を外にだしてやり、短期記憶の部分を自由にしてやる。
これはパソコンのメモリーとハードディスクの仕組みに似てると思った。
覚える情報と覚えなくていい情報を分けるのも大事。
アイデアを出せば出すほど、もっと出てくるのはこういう仕組かも。
記憶を強化するには繰り返しが有効だが、短調でつまらない。
もっといいのは、物語を利用すること。物語を利用することで記憶は強化される。
失読症の著者の本の読み方。
まず1文字も残さず全て読むことはしない。ざっと目を通し、ポイントだけをマーカーで色分けして印をつけておく。マーカーをつけることで、そこに物語ができるから、2度目にはマーキングした部分のみ読むことで短時間で内容を把握でき記憶にも残る。
内容的には目新しいものはないんですが、自分にとってはいくつか得るものがある良書でした。