「メモ」カテゴリーアーカイブ

蜘蛛の糸の種類について

今月号のニュートンを読んでいたら、面白い記事を見つけた。
クモ(雲じゃなくて生き物の蜘蛛の方)の糸についての特集で、
「クモの糸は夢の繊維?やわらかいのに鉄よりはるかに強い不思議な糸」というタイトル。

昔からクモの糸は良くできてるなあと思ってました、今ではクモの糸のことが科学的にだいぶん解明されているようです。このニュートンの蜘蛛の糸の特集を読み、少し蜘蛛の糸について把握できたと思います。

一番なるほどなぁ、と思ったのは、蜘蛛は使う場所や用途によって糸の種類を変えているということです。自分がぶら下がるための糸は2本が絡まった糸で片方が切れても大丈夫なようになっており、強度も一番強い。巣を作る糸に関しては縦糸は粘度が蜘蛛自身が移動するために使うので粘度はなく、横糸は獲物を捕らえるために粘度がある糸で作られている。これ読んで凄く興奮しました。面白いですねえ、生き物ってほんと。

蜘蛛の糸がやわらかいのに丈夫な理由も詳しく解説してあったから少しは理解できました。蜘蛛の糸を作っているアミノ酸の構造に秘密があるようで、規則正しく並んだアミノ酸配列と、ばらばらになっているアミノ酸配列があり、規則正しく並んでいる部分はお互いにくっついて結晶をつくるから、そこで蜘蛛の糸の強度が生まれ、ばらばらに並んでいる部分で柔軟性が生まれているようです。(ここはいまいち正確に理解できなかった)。ちなみに、巣の横糸などに使われる粘度が高い糸は、糸が綺麗な直線ではなく、太い部分と細い部分が交互に並んだようになっていて、そのデコボコに物が引っかかることで、粘度が生まれているようだった。

こういう説明というか解説は写真やイラスト付きのほうが圧倒的に理解しやすいです、科学の専門知識がない人にも理解しやすいような入門者向けの解説がもっと増えてくれば嬉しいものです。蜘蛛の本って思ったより本が少ないんですが、下の本は図鑑なんですが、よくできていると思います。

→ 日本のクモ (ネイチャーガイド) 新海 栄一

UPRO(ユープロ)という会社が競馬で3年間で約160億円

http://diamond.jp/series/yamazaki_econo/10101/
儲かる競馬プログラムの衝撃

この前ブログ記事で書いていた、雑誌記事の内容がネットにUPされていた。
3連単がポイントになってるみたい。といってもいまいち競馬の仕組みを把握してないのでよく理解できないけど。
私は競馬はやりませんが、ほんとこういう話は面白いなぁと思う。

佐藤優「音楽やラジオを流したままの読書は絶対にしない」

今週号はタイトルを見て期待していたけども、それほどでもなかったかも~。ただいくつか収穫があった。
以下メモ

・今仕事で使っている分野の本は読まない
・これから先、仕事で使いそうな分野の本を読書の時間を使い読んでいる
・本を読んで知識の定着には3ヶ月ほどかかるから
・音楽やラジオを流したままの読書は絶対にしない
・集中して3時間ほどの読書をすれば、耳学問で得る1週間分の知識を得ることができる。

知識の定着まで時間がかかることは案外軽視してるからなるほどなぁと思った。知識の定着って要するにその分野のことに慣れるってことだと思う。こういうことを意識して実行するとだいぶん変わってくるはず。

もう一つ、集中して読書すれば、耳学問で得る知識よりたくさんのことを得ることができること。読書ってときどき軽視されるけども、要は使い方次第なんだろう。実体験でしか得られないものもあるけども、適当な知識をテレビや、人づてに得るよりかは、内容が充実した本を読んだほうが効率よく知識を得ることができる。

「UPRO」という会社が競馬で3年間で160億円の利益を出したことについて

週末家に帰る途中で買った週刊 ダイヤモンド 2009年 10/31号に面白い記事が載っていた。面白かった記事は山崎元さんの連載で、タイトルにある競馬で160億円の利益を出した会社のことについて書かれていた。

この会社の名前は「UPRO」ユープロで、競馬のデータ分析をして、馬券を買い3年間で160億円の利益を出していたらしいです。

このニュースは少し前に耳にしてたけど、ちゃんと見ていなかったから、どうせ、インチキ情報でお客を騙して稼いでたんだろう、くらいにしか思ってなかったんですよねぇ(自分の頭の堅さに反省・・・)。しかし、この週間ダイヤモンドに山崎元さんの記事を見たら、この会社は外部に公開された競馬に関する詳細なデータを解析して、儲けてたということがわかりました。ちなみにこの件が表に出たのは競馬で稼いだお金の脱税の方の問題。

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20091009AT3K0900C09102009.html
競馬巨額配当を所得隠し データ会社が「160億円」、国税指摘
日経の記事はこれですね

山崎さんによると、正直、競馬でこうやって稼ぐのは難しいと思っていたので(大きな控除率があるのにそれを越えて稼いだ)、はっとさせられる思いだったようなことが書かれていた。情報が公開されていて、規模が大きく透明性のある市場でこれほど稼いだ方法には興味があるとのことでした。この件は社長のイギリス人が海外逃亡しているらしく、そちらも事件としては面白いらしい。

どうやって稼いだのかは正確にはわかっていないようですが、山崎さんが馬券の仕組みとか3連単についてとか解説されていたので興味がある人は、立ち読みでもしてみたらいいかもしれません(その競馬の記事はちょっとしかないので)。私は競馬をしないので完全には理解できませんでした。

→ 週刊 ダイヤモンド 2009年 10/31号を詳しく見る
→ 週刊 ダイヤモンド 2009年 10/31号のクチコミを見る

最後に山崎さんも書かれていましたが、この競馬で大金を稼いだ会社が存在したということを利用して、必勝法を売る商売などが出回ることが考えられるから、注意したほうがいいようですよとのこと。稼げる方法があれば外部に漏らさず自分たちで儲けるんだから(今回160億円稼いだ会社も同じ)、わざわざ他人に売ろうするのは・・・以下略だそうです。

今回の件は、世の中には常識を真に受けず行動している人たちがいるってことで、脱税の方は悪いですけども、競馬の方では、外部に公開されたデータを分析して規模の大きな透明性のある市場で稼いだのだからその点には興味を惹かれますねぇ。

佐藤優の週間東洋経済の連載

今週の「知の技法 出世の作法」 佐藤優さんの連載は「集中している瞬間に知識を習得していく」というもの。

今週は最近のこの連載のなかでは面白いほうだった。
以下メモ
・読書に集中できるのは3時間くらい。
・その中でも本当に集中できるのは20分くらい。
・その集中できる時間に重要なポイントの勉強をする。
・本を読んだ後に、自分の言葉で、内容を説明できたら一応理解できたことになる
・読者にすすめたいのは、本を読んでいるときに、理解できる部分と理解できない部分にわけること。
・集中力は海の波のようなものだから、波が来たときにサーフィンをするように波に乗る
・つまり集中できる状態の時に、理解できなかった部分を読むと理解できるようになることがある。
・無理に毎日読書するぞ!と決めると、読書が嫌いになってしまうことも。
・知は積み重ねられてきたもの。
・だから途中で欠損があると、そこから先に進めない(わからないことに出会う度に、高校の教科書レベルまで戻るよよい、みたいな話を以前聞いた気がする。)
・いわゆる試験秀才は試験に合格するための勉強と知識を習得することの区別がつかないから混乱する。
・よって本を読んでいて理解できないと、読書は役に立たないとか、机に座ってする勉強は役に立たないとか考えてしまう。
・誰にでも、欠けた部分はある。大事なのはそれを認めること。

一番頭に残ったのは「本を読むときに、理解できる部分と、できない部分にわける」ってこと。私の場合、本を読むとき、どうしても少しでもわからないところがあると、「駄目だ~」となって本1冊がわかるか、わからないかの2択になる。そうじゃなくて、まずは、本1冊じゃなく、本の中で、わかる部分とわからない部分に分ける、ということをしようと思いました。

次回の佐藤優さんの連載タイトルは
「音楽やラジオを流したままの読書は絶対にしない」
これは面白そうなタイトル、最近自分の好きな内容が続いているから嬉しい。まあ、ラジオは聞きませんが、気が付いたら、音楽やテレビをつけたまま読書していることがあるのでドキッとしました。確かに静かな環境と比べて圧倒的に集中力が落ちているんですよね、何か人工的な音が耳に入ると。それでもなぜか、そういう音を欲求してしまうのはなんでだろう。