「メモ」カテゴリーアーカイブ

クーリエジャポンが面白い

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2009年 11月号

最近この、クーリエジャポンを毎月欠かさず読むようになった。
この雑誌は他の雑誌にはない記事が読めるから、面白い、ということに気づいたのが最近。
雑誌類はメジャーなやつはほとんどチェックしてるけど、このクーリエジャポンは食わず嫌いで、それまでロクに読んだことが無かったんですよね。逆に、最近はほとんどのメジャーな雑誌は別に読まなくてもいいかなと感じてきてる、どれも似たよな内容で別に書いてある情報を読む必要があるのか疑問で・・・。もうすでに1冊5分以上読むことはないような、超拾い読みしかしてないんですけどね。

で、今月号のクーリエジャポン。坂本龍一さんは好きなのでその記事もまあまあでしたが、一番面白かったのは、生物関係の記事。バイオテクノロジーの分野でも、かつてのITのグーグルやアップルのようなベンチャーが生まれる可能性はあるのか?という記事。今は、例えばDNAの塩基配列を調べるDNAシークエンサーなどの機械の価格がすごく下がってきていて、DNA関係の研究に必要な機械類が研究室から個人の部屋に向かおうとしているらしい。昔コンピューターが普及して、価格が下がりパソコンとして個人が使うようになったのと似たような状況がくるんじゃないかという話で、すごくワクワクした。この分野には凄く可能性を感じます。

THE21「一流の成功習慣」

この手の雑誌は巻頭の記事より、オマケ程度についている記事の方が面白い気がする・・・。
私の場合、こういう雑誌類は、取り合えず30秒ぐらいで目次を見て、最初から目を通しつつ、目次を見て面白いと目をつけていた記事だけをじっくり読むという感じ。

最近まとめて雑誌を読んだから、もしかしたら他の雑誌とごっちゃになってるかもだけど
今月号で頭に残ったのは
・ソフトバンクの孫正義さんの、「明確な目標を決め徹底的な努力する」
・ジャックウェルチの「短い言葉、わかりやすい言葉、専門用語を使わない、生の言葉」というもの。

孫さんのゴルフを上手くなるために徹底的に努力するくだりの話は面白かった。

岡田斗司夫のノート術

今月のプレジデントの特集は年収2000万のノート術。
その中で岡田斗司夫さんのノート術が紹介されていた。
岡田さんの理想とするノートはレオナルドダビンチのノートだそうです。レオナルドダビンチのノートを見ると、絵とか、メモとか、詞とかなんでも書いていて、岡田さん自身もノートになんでも書くようにしてるとのこと。使っているノートは普通のノートで、すべて1冊のノートに書いてしまい、例えば外出用にノートを分けて、家でまた別のノートに書くようなことは面倒臭くて続かないからしていないらしい。ノートを書くときは何かにすぐ役立てようと考えて書かないようにし、ノート1ページに一つのことを書き、右側にメモを書いて、左側にそれについて考えたことなどを書いてるとのこと。

私が印象に残ったのは
・面倒臭いことは続かないから、シンプルに1冊のノートに全部書いてしまうこと。
・ノートを書くときにすぐに何かに役立てようと考えて書かないこと。
この二つですね。どうしてかというと、私が過去にノートを何冊にもわけて書いて挫折したり、書いていて良かったメモと思うのは、意味も無く書いていたメモだったりするからです。

「筆者自身の効率的な時間の使い方」佐藤優

今週の週間東洋経済の連載は、佐藤優氏自身の時間の使い方について。

今回はざっとしか読んでない&あまり印象に残るところがなかったかも
以下メモ
・この連載には出世という言葉を使っているが、読んでいる人には教養を身につけて欲しい。教養の基本は自分の頭で考えること。
・今相当仕事をしているが、それでもほとんど断っている。なので、いわゆる自由業だがビジネスマンにも自分の時間の使い方が役に立つのでは。
・1日の時間の使い方が書かれていた。睡眠時間は3時間、朝、執筆活動、夜、読書。気分が乗らないときは、ベットにしばらく横になって気分転換する。
・仕事場は家のすぐ近くのマンションの部屋。一気に書きたいことが出てきたときは、家と仕事場の移動で、頭の中にあるものが消えるのが嫌だから、泊り込んでいっきに書き上げる。

関係ないですけど
佐藤優さんの「野蛮人のテーブルマナー」を読みました。

以下メモ
・人間はほとんどのことを脳の中に記憶しているが、それを引き出すことができないから、引き出す方法を知っているといい。
・例えばなにかメモするときは、日付と同時にその時の天気などを記録しておく。すると、メモを見返したときに様々な情報を一緒に思い出すことができる。

この記憶についての話が一番面白かった。

「群像」に連載中の村上龍「歌うクジラ」をチラ読み

村上龍さんの新作は「群像」という月刊誌に連載中の「歌うクジラ」。村上龍さんの本はほぼ全部読んでいると思うけど、連載をリアルタイムで読んだことはない。今度も単行本になってから、一気読みするつもりだけども、最近新作本が出ていないこともあって、気になってちょっとだけ読んでみた。歌うクジラの連載は37回目となっていた。一回の文章量は結構あるから、ストーリーは相当進んでると思う。

で、村上龍さんの歌うクジラを読んでみた感想は、まず、凄く読みにくい、というのが正直なところ。電子顕微鏡で虫の構造を描写するみたいに、正確な描写が延々つづく。けどちゃんとじっくり能動的に読むと、じわじわはまっていきのめり込んで読んでしまう。前作の「半島を出よ」も細かい説明などが一杯詰め込まれていて、我慢して読んだ部分があったのを思い出した。 

少ししか読んでいないのでストーリーの流れはわからない。今月の連載だけ読んだ感じでは、日本の人口が減少してるとか、最上階の有志だとか、生殖だとか、発情だとか、上手くいえないんですが、一気のぐっーと引き込まれるものがありました。最初ぱっと目を通したときは、わざわざ難しい専門用語とかを使っている気がして、拒絶反応がありましたが、意思も持って読むと、いっきに心臓を掴まれてストーリーに引き込まれた感じです。ぶっちゃけ、単行本になるのが凄く楽しみになりました。

「歌うクジラ」というタイトルを見て、だいぶん昔に村上龍さんが、CMの撮影か何かで、南極の氷山に行って、いつかこれに関係する小説を書きたいみたいなことを言ってたのを思い出した。南極→クジラで何か関係しているのかなぁ。

2010年7月14日追記
この歌うクジラの連載は、2010年の3月に終わっています。
今日の日経新聞を見ていたら、この歌うクジラのことが載っていて驚きました。

村上龍さんは、この「歌うクジラ」をiPad(アイパッド)向けの電子書籍として、紙の書籍を出版する前に、先行して発売するそうです(発売されましたA Singing Whale – Griot Co.,Ltd.)。紙の方は発売日未定(発売されました→歌うクジラ単行本)。
値段は1500円で、音楽は村上龍さんの友人でもある坂本龍一さんが作曲。アップルから許可が出次第発売するようです。

以下より「歌うクジラ」の購入ができます。
A

日経の記事によると
村上氏は「作家として出版の未来の姿を示したい」として、出版社を介さずに直接配信する。
とのこと。

村上龍さんは以前から、新作を発表するときに、新しいことに取り組んでいたと思うんだけど(インターネットが出てきた頃は有料サイトとかやってた気がする)、商業的には紙の本以外は、パッとしていない印象がある。けど、これはいけそうな気がする。電子書籍ソフトは独自開発というのが少し気になるけど。ちなみにアイフォン版や他のスマートフォン向けの発売も予定されているらしい(iphone版が発売されました)。

探してみたら、歌うクジラの公式サイトも出来ているようです。
検索エンジンでは引っかからなかったので、一応ここにも貼っておきます。まだ作りかけのようです。