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新型アクセラの試乗、プリウス、インサイトと乗り比べ

以前マツダの新型アクセラには乗ったんですが、今回、新型アクセラ、新型プリウス、インサイトの3車種にまとめて試乗してきたので比較した感想を書いておきます。
デザインとか
新型アクセラは2リッターのi-stop(アイストップ)付きスポーツ(マツダ アクセラスポーツ 20S)に乗りました。デザイン的にはアクセラ セダン 20Eの方がまとまり感があって個人的には好きです。
新型アクセラのデザインは日本車っぽくない特徴のある形状で特に新型アクセラのフロントのデザインは凄くいいと感じた、フロントは近くで見るより、離れて見た時のほうが印象に残る。逆に後ろのバンパー中央部がプリッと尖がっているのは近くでみるとやり過ぎに見えたが、少し離れてから見るといい感じにアクセントになっていた。
シート形状はホールド感が強そうに見える。シートの乗り心地は普通。ハンドルのデザインが角ばりすぎと感じた。ハンドルだけじゃなくて全体的に内装のデザインが角ばってるような・・、新型アクセラに試乗する前にプリウスに乗ったから余計そう感じるのかも。質感は値段相当。

新型プリウスはデザインはよく洗練されているなという印象、細かいところに気を配っているんだろうな。人気なのでプリウスの中古車価格は相変わらず高いみたい()シートに座ってみると、内装も上質で全体的に柔らかなイメージで統一されていてさすが。ディスプレイも見やすい。ただ天井が非常に低くてフロントガラスも近くにあるから圧迫感がある。外から見た感じよりは中は広い。運転している分には別に窮屈には感じなかった。

ホンダのインサイト。プリウスに乗った後インサイトに乗ったんですが、正直内装の安っぽさが目に付きました、値段が違うから当たり前なんですけど。デザインもプリウスと違って柔らかなイメージではなく、尖がったオモチャ(バイクみたいな)な感じ。プリウスと比べて実際の中の広さがどうなっているのか知りませんが、デザインのせいで余計せまく感じる気がした。燃費等のディスプレイも見にくい。

運転した感想。
新型アクセラ
キーは使わないでボタンでエンジン始動、慣れてないので違和感が・・。
早速試乗開始。ん?思ったより足回りがしっかりしてる。アクセルを踏み込むとギューンと加速するが、あまり加速力を感じない、普段ターボ車に乗っているからそう感じたけど、普段乗る分にはこれだけ加速すれば十分だと思う。ブレーキもちゃんと効く。コーナーでわざと少し飛ばしてみたら、最初はグッとショックが沈んで車体が傾くけど、ショックが沈んだ後は予想以上に車体に安定感があって驚いた、思ったよりもコーナーでの安心感がある。普段待ち乗りで使うなら全体的に何も不満はないと思う。
試乗車にはペダルシフトがついていたので試しに使ってみたが、これはあまり気持ちよく感じなかった。普段マニュアル車に乗っているからそう感じるだけで、オートマに比べたら楽しいんだけど、マニュアルの楽しみとは比べられないです。
新型アクセラに搭載されたi-stopは作動するためにいろんな条件があるようです、詳しいことはわかりませんが、メーターの端に「i-stop」というランプがついているときは「i-stop」が使える状態のようでした、信号で3回ほど止りましたが、ほとんど違和感がなく完成度は高いです。何も言われなければアイドリングストップしていることに気づかない人もいると思います。最スタートするときにわざとアクセルを強く踏むともたつく感じはしますが、これは使い方が悪いだけで、普通に安全運転をしていれば非常になめらかです。新型アクセラを買ってずっと「i-stop」を使っていたら、慣れてアイドリングストップしているという意識なしに使えるなと思いました。燃費やアイドリンストップの回数などを表示するディスプレイ部分は小さくてちょっと見ずらいです。この辺はやはりプリウスの方ができがいいです。

プリウス
これもキーを使わずエンジンスタート
ハイブリッドに乗るのは初めてでした。プリウスのモニターはいろんな情報を表示できるので面白い。
運転した最初の感想は、なんか重たい!でした。加速するときも何か重たい感じがして、また減速するときには充電しているらしく、その影響でなにか減速の仕方も不自然な印象です。エンジンとモーターの切り替えとかはほとんどわかりませんでした、何も意識しないで普通に使えます。車の運転自体に興味がなくて燃費重視の人なら今は間違いなくこの車が買いでしょうね。

インサイト
これはキーレスじゃなく普通にキーを差し込んでまわすタイプでした。
基本的にプリウスと同じですが、プリウスよりかは操作感が軽い感じがしました。信号スタートの時とかのショックがプリウスよりは大きい。なにか運転していて圧迫感があった。おそらくプリウスも狭いんでしょうけど、上手くデザインすることで狭さを感じにくいようにしているんでしょう。インサイトの方がプリウスより運転する楽しみがあると聞いたりしますが、横に営業の人が乗っていたのであまり飛ばすことができず、その辺はよくわかりませんでした。

新型アクセラとプリウス、インサイトをまとめて試乗してきましたが、運転していて楽しいのはマツダの新型アクセラですね。
プリウスとインサイトは飛ばそうという気持ちになりません。だから普通に移動手段の車とみれば燃費のいいプリウスかインサイトの方がいい。
ただプリウスとインサイトを見比べると断然プリウスの方が完成度が高く見えた。値段も結構違うんですが。
よく言われているプリウスの205万円というのは最低グレードのものでタイヤもこれだけ2インチも小さいんですよね、ライトもこれだけ普通の奴で他はLEDヘッドライト。この最低グレードのものは店頭にも飾ってなかった。あまりにも他のグレードとの差が大きい気がする。
(参照記事:「最初にマツダの新型アクセラに乗ったときの感想」

追記
ディーラーで試乗するのもいいんですが、そんなに長時間乗れるわけじゃないし、やっぱりちゃんとその車を知ろうとするなら、1日乗って、いろんなところに行ってみるのがいいので、レンタカーやカーシェアリングで一日借りるとまた印象が変わるんじゃないかと思います。
【関連リンク】
マツダレンタカー

ねむりを生活に役立てる

http://www.1101.com/suimin/ikegaya/index.html
ねむりと記憶 池谷祐二+糸井重里

眠りについての面白い記事があったので自分のためにポイントと考えたことをメモ

眠りは充電ではなくもっと重要なもの
眠っている時は瞬間瞬間で合計30%づつ神経細胞が使われているが、深い眠りのノンレム睡眠の時は100%使っている
ある実験では難しい問題を見せてすぐ眠ったほうが長時間考え続けるより、正解率が高い
眠りの時に様々な組み合わせを高速回転させている
様々な組み合わせを作ることにより生活のなかで一見関係ないようなことの因果関係を見つけているのではないか?

寝なくても同じような効果が出る方法→周囲を暗くしてじっとしている
おそらく必要なのは睡眠そのものではなく、情報をシャットアウトすること
脳は情報を集め保管するという機能があり、それぞれ同時にはできない。
起きてる間に情報を集め、寝ている間に保管している?
寝ているときに脳は重要な働きをしているから朝は自然に起きるのがよい
脳波を取る機能がある目覚まし時計が一番よい

人と人の間でやっているようなことを神経細胞同士もやっている。
A→B→C→Dという物にA→B→F→Dという、いきなり異質なFが入ってくる。
寝ている間にFという物を入れた組み合わせを作っている、しかしFという物は情報として外から取り込まないと駄目

脳の機能は「予測」に収束される
予測が外れたときに脳が動いて修正する
人と話すときも予想外の話の流れになると違和感を感じる
逆に考えると、相手が予想していることを予想して話すと、会話がスムーズに行きやすい

サルは物事を判断するのが非常に早い
人間はとてもかなわないくらいの違いがある
しかしサルの判断の速さは予期しないことが起きたときに命取りになる(融通が利かないから)

生きていくのに必要な機能は脳幹にある
人間は脳幹の外側にある大脳皮質が非常に発達しているので、時として脳幹の機能を抑えてしまう
大脳皮質は論理、効率などで考えようとする
脳幹の方は直感やセンス
よって脳幹の方が勝ったときに大脳皮質で説明できない
また大脳皮質が強すぎるために直感やセンスを駄目にし、「国のために死ぬ」なんてことも起きる
脳幹の機能も大切なので身体性も大切にしないといけない

この大脳皮質と脳幹の関係で、自分が生きていく過程において知りたいのは
何かを判断するときに、論理的に考えて出した結論と
よくわからないけど直感やセンスと感じるもので出した結論とどちらが正しいのか?ということで
この直感やセンスという物は元のなる経験をつんでおくというのは勿論だけど
もう一つは直感やセンスというものに敏感になっておくってことなんだろうなーと思った。

脳と体の仕組みを知り生活に役立てる

http://www.ntt.com/b-advance/column/leader/vol_46/index2.html
池谷 裕二 インタビュー記事

この人の本は何冊か読んでいる。
実際の生活に役立てようと思うなら、このインタビュー記事はポイントを短くまとめてありわかりやすい。

自分で読んでポイントをメモしておく。

直感(intution)とひらめき(inspiration)は別のもの

ひらめきは論理的に説明できる。直感は理由は説明できないが、正しいもの。
直感とただのでたらめの違いは経験による裏づけがあるか。

直感とは

直感をつかさどる領域はコップを握ったり、自転車に乗ったりするときに使われる領域と同じ。
ポイントが二つあって、

  • 実際に繰り返し訓練することでできるようになる。「自転車の乗り方の本」を読んでもだめ。
  • 無意識にできるようになる。覚えようとしても無理で、繰り返し練習することで自然にできるようになる。

直感も同じで経験により蓄積されていくが、使われるときは無意識。
直感を生む部分は明らかに女性の方が強くできている。

アイデアの出し方

前提となる知識を溜め込んで待つしかない
アイデアは組み合わせ
自由意志はなく自由拒否しかないから出てきたアイデアを選別することしかできない
(有名なボタンの実験:好きなときにボタンを押してもらうと、実際にボタンを押そうという意思が出る前に、脳でボタンを押す部分が動き出している。よって意思は後付で自由意志はない。しかし最後の行動を拒否する自由拒否はある。)
子供は自由拒否が下手だから、平気で失礼なことを言ってしまう。大人は自由拒否が上手いので子供のように失礼なことが頭に浮かぶが、言葉には出さない。

意思の力でアイデアを出すことはできないから、基礎となる知識を頭に入れてアイデアが出るのを待つしかない。その中から使えないアイデアを拒否し残ったものを使う。

アイデアをたくさん出すには

脳の揺らぎが大切、歩くのが良い。
シータ派が出やすいのは三上(馬上、枕上、厠上)、つまり車や電車の中、ベットの中、トイレの中。
場所が変わるという環境の変化が大切。また寝ているときにもシータ派が出る。
トイレも行くときに場所が変わるからいい。
考え続けていることが大切、完全にリセットすると良くない。

シータ波が出ると記憶の吸収がよくなる。

  1. 自分で歩いているとき
  2. 乗り物を運転しているとき
  3. ただ乗り物を乗っているとき

3つともシータ波が出るが、一番出るのは1。

脳の働きを考える簡単な方法
自分が野生動物だったらと考える。
ライオンは朝夕に狩に出かける。魚がつれやすいのも朝夕(魚が狩をする時間帯)。
つまり朝夕に集中力や記憶力が高まる。

生身の体が重要
脳が大きくなったのは人とのコミュニケーションとう社会性のため。
アイデアが生まれるのはメールをしているときではなく、人と直接会話をしているとき。
実際に体を使うことが大切。パソコンにかじりついているだけじゃ脳は活性化しない。
体が動くことにより場所が変わることによりシータ波が出て脳が活性化する。

行動が脳のスイッチを入れる
脳より体が先にできた。
脳がない生物はいるが、体がない生物はいない。
やる気が出ないときは、とりあえず体を先に動かすことが大切。

習慣を変える方法

習慣を変える方法を見つけたのでメモ。

最近テレビをほとんど見なくなった。
丸1日テレビを見ない日も多い。
前からテレビは時間の無駄だと思いながらダラダラ見てしまっていた。
その習慣がいつの間にか変わっていたのでとても嬉しい。

なぜ習慣が変わったか考えてみた。
理由は、テレビを見るよりずっと充実感のあることを見つけたから、テレビを見ていると酷く時間がもったいなく感じるから。

根性で絶対テレビを見るのをやめるぞ!とやったのではない。
ダイエットと同じで、根性だけだと習慣を変えるのは難しい。
それより単純に損得で動くようにすれば簡単だ、ということに気づいた。
習慣を変えたければ、意志の力でその習慣を変えようとするのではなく、
その習慣の本質というか仕組みを正確に理解して、
それを変える方法をシンプルに考え、戦略的に行動に移すと習慣は変えることが可能だ。とテレビを見る習慣が変わったことを通して気づいた。

このことに気づいてからいろいろ見ていると
習慣を変えようとして挫折するのは、努力の方向が間違ってるパターンが多い。
横にスライドして開けるドアを必死に押したり、引いたりして開けようとしているイメージ。
時間は有限で貴重だから無駄なことに時間を費やしている暇はない、合理的にできることは合理的に済ませて、自分が本当に集中したいことに時間を投入していく。

佐藤優「明日できることを今日やるな」

今週の東洋経済の佐藤優の連載「知の技法 出世の作法」は「明日できることを今日やるな」でした。

相変わらず時間管理術についての質問が多いらしく。中でも「佐藤優さんの時間管理術を具体例とともに教えてくれ」という要望が多いらしいです。
佐藤優さんは今までのキャリアを大きく4つにわけて説明しているけど、そのすべてに共通する時間管理術は次の一言で言えるそうだ。
それは
「明日できることは今日やるな」
時間という物は取り返しのつかないことをやるときに圧縮される。だから今日じゃなく明日でもできることをやっても時間は圧縮されない。学校では「今日できることは今日のうちにやる」と教えたりするが、それだと時間が有効に使えない。この二つの違いはわかりにくいけど、よく考えると全然違うんですよね。

例えば北朝鮮がミサイルを発射するとき、3日後に発射するという情報が入り外務省で発表する原稿を用意していても、急に発射時間が変わればその原稿は無駄になる。そういう経験をしてから「明日できることは今日やるな」という考えになったらしい。著者はラジオなどでも打ち合わせはほとんどせずにぶっつけ本番でやるとのこと、事前に打ち合わせをやるとどうしても気が緩んでダレた雰囲気になりお客さんからみると面白くなくなるらしい。

「明日できることを今日やらない」ということは明日できる仕事の量を把握しておくことでもある。

要は明日できる仕事の量を把握して、やらないといけない仕事の量から逆算すると今日やらないと取り返しのつかないことが残り、時間は「取り返しのつかないことをやるときに圧縮されるから、時間が効率的に使えるということになる、と私は理解しました。うーん、今回は私には少しわかりにくかったです。でも頭の中にモヤモヤした感じが残るほうが記憶には残るんですよね。