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佐藤優パピルス連載中の「十五の夏」

papyrus (パピルス) 2009年 10月号 [雑誌]
papyrus (パピルス) 2009年 10月号 [雑誌]

幻冬舎から出ている月刊誌「papyrus」パピルス。
今月はCOCCOの表紙が衝撃的です。
私はパピルスを毎月読んでいます。papyrusに連載中の佐藤優さんのノンフィクション「十五の夏」が楽しみだからです。
他に、中谷美紀さんの連載も何気に楽しみ。

私が佐藤優さんの連載の中で一番好きなのはこの「十五の夏」です。
佐藤さんの少年時代を通して、ビジネス誌での連載で書かれているような、勉強や人生でのヒントとなるようなことが書かれています。
今月は、佐藤少年が受験に合格して、休みの間に北海道旅行に行き、北海道大学の学生に出会うところで終わります。
この学生が佐藤少年に語る内容にはしみじみと感じるものがあります。

あと、佐藤少年の数学の先生のことをある大人が語る場面があります。「あの先生は自分に自信を持っているから大企業に入ったり、大学の先生になったりする必要がない。自分の能力を若くて吸収力のある若者に教えようとしている立派な人だ」みたいなこと。こういうことをさらっと書くから佐藤氏の連載が好きのかもしれない。

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「勉強会はカネを払って参加するのに意義がある」佐藤優

今週の東洋経済、佐藤優の連載、知の技法 出世の作法のタイトルは「勉強会はカネを払って参加するのに意義がある」

例えば、会社においてある会社のお金で買ったビジネス本より、自分で身銭を切って買ったスポーツ新聞の方からの方が情報をたくさん吸収できる場合があるという話。
佐藤優氏は、今琉球語とチェコ語を語学学校に通って勉強しているらしい。マンツーマンの授業で授業料は安くないが、その効果を考ええるとぜんぜん高くないとのこと。自分でお金を払わないと絶対に今のような勉強の成果は得られないらしい。

試験秀才型の人は、自分の知的欠損、つまり自分がわかってないことを認めないのが欠点。
自分のレベルを正確に理解すれば効率があげられる。
連載の中では勉強会を例に出してあったけど、語学学校を例に考えるほうがわかりやすい。
全く内容が理解できないレベルの語学クラスに参加しても、自分にはできないという劣等感だけが生まれる。劣等感は知識の吸収を妨げる非常に大きな障害になる。
逆に、内容がすべてわかっているクラスに参加しても安心感があるだけで、ただの時間とお金の無駄。何も新しいものを学べないクラスに参加するくらいなら家で好きな映画のDVDでも見て気分転換するほうがよっぽど有効。
だから、自分がちょっと背伸びするくらいの内容のクラスに参加するとよい、という話だと理解した。

佐藤優氏の連載を読んで何か変化はあったか?
連載の内容自体も参考になるけども、自分で自分のことを客観的に観察して、物事を変化させるための戦略を考えるということを少しづつ意識できるようになってきた気はしてる。

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佐藤優「自己啓発型の勉強会も重要な理由とは」

今週の東洋経済、佐藤優の連載、知の技法 出世の作法のタイトルは「自己啓発型の勉強会も重要な理由とは」

自己啓発といっても怪しい話ではなく、要は自分の知的欠損を見つけてそれを修復しようというもの。
今週は試験秀才の話から始まっていた。
国家公務員試験や司法試験、公認会計士などのいわゆる難関試験に短期で合格する人に共通点がある。使う参考書が少なく、勉強時間も少ない。彼らは真理を追究することはせず試験に合格することを目的としている。目的合理的。彼らには見習うところがあるという話。

試験勉強をいくらしてもわからない人はもっと前の段階の勉強がわかってない。だから前に戻って勉強する。佐藤優氏はよく高校の教科書をプッシュしてる。例えば数学に関係する試験で引っかかったら→高校の教科書→中学の教科書へとわかるところまで戻る。試験秀才のいわゆるできるタイプはこういうことを小さい頃から習慣にして、わからないときはいつも前に戻って知的欠損を補っている。
社会人でも土曜と日曜に2時間ずつ時間を取って知的欠損を補う勉強をすれば数学でも数ヶ月、歴史などなら1ヶ月ほどでかなり取り戻せる。

急がば回れってやつですね。今語学の勉強をしていて、上記のことは痛感してる。わからない時は基礎に戻らないといつまでも無限ループにはまって時間を無駄に消耗する。他の分野でも同じだということはなんとなく気づいているけど、結局面倒臭いから前に戻るということをしない。するとどんどんわからない物が増えて戻らないといけない距離が大きくなるからもっと面倒臭くなる。逆にちょこちょこ戻っている人は戻る距離が少ないからどんどん先に行ってしまう。英語以外の語学を0から勉強して上記の話が少し皮膚感覚で理解できたので、くできる範囲から勉強をやり直して行こう。

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佐藤優「時間を圧縮した本の読み方」

週間東洋経済、佐藤優の「知の技法 出世の作法」、今回は2週間ぶんまとめて読んだ。
タイトルは「時間を圧縮した本の読み方」と「勉強会を活用して、時間を効率的に使う」。

「時間を圧縮した本の読み方」
・読む本の分野の基礎知識がないまま、本を読んでも、それは読書ではなく、ただ本のページを指でめくるという運動にすぎずそれは読書ではない。
・外交官時代は毎朝20センチくらいの厚さの書類を数時間で読んでいた。それは知らないことだけを選別して読んでいたからできた。
・佐藤優さんは今発売されている新書でもロシア関係の本ならたくさん読める、ただし知らない分野の本ならそれほどは読めない。
・基礎知識がある分野の本なら、自分が知らないところだけ読めばいいから早く読める。
・要は早く読むというのは、知っているところと、知らないところを区別する作業。
・楽しんで読む小説などは全く別として考える。

「勉強会を活用して、時間を効率的に使う」
・体系立てて確立されている分野の勉強などなら、その専門分野の先生などから教えてもらうことにより数十倍効率良く学べることがある。
・わかりやすく教えてくれる先生を探すことが大切。

本の読み方に関しては、僕の場合は本は全部読まないといけないような強迫観念というか思い込みがあるから(単に貧乏性かも)
買った本は全部完璧に読むか途中で読むのをやめて投げ出してしまうかのどちらかで、本の内容で知っている部分と知らない部分とを分けるという考えはなかった。本を読みながら内容を既に知っていることかどうか判断する、そして知っている部分はさっと読み飛ばし、知らない部分は集中して読む、これは今度から早速実行に移そうと思う。

体系立てられた学問分野などは専門の先生にならうと効率がいいことについて、佐藤優さんはモスクワ大学で勉強したときのことを例に出してた。
僕の場合は根拠のない全能感が抜け切ってないから、どうしても独学でなんでもやってしまおうと考えてしまいがちだけども、最近は何度か失敗を経験して、素直に人から教えてもらうことができるようになってきた、そのほうが効率が良い場合って結構多い。

この前たまたま佐藤優さんのラジオを聞いていたら新刊の紹介をされていたので久しぶりにアマゾンで著書をチェックしたら、面白そうな本が何冊か出ていた。

甦る怪物(リヴィアタン)―私のマルクス ロシア篇
モスクワ大学時代に、戦争などロシアの闇の部分に触れた若者たちと接して、この記録を残さないといけないという思いから書いたみたいなことを言っていて非常に面白そうだった。アマゾンの評価もいい。以前は佐藤優さんのこういうロシア関連の本には興味がなかったけど、勉強法の本などを読んで行くうちに自然とロシア関連の本にも興味が湧いてきている。たぶんこの本は買って読むと思う。

功利主義者の読書術
「役に立てる」という視点から本を読み直せ!という内容らしい
タイトルがそのまんまで佐藤優さんらしい。こういういわゆる勉強法みたいなテクニックに的を絞った本は嬉しいし売れると思う。
ロシア関係と勉強術関係の内容が混ざった内容だと、それぞれの対象とする読者が比較的分かれていると思うから、本を手に取りにくい感じがしていた。

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佐藤優のラジオを聞いた

少し前にたまたま佐藤優さんのラジオ(ミッキー安川さんのラジオ)を聞いてメモしてたことがあるので忘れないようにここに書いておく。
記憶が確かじゃないので間違ってる部分があるかも。

・18歳の大学入試、22歳の公務員試験、ある程度の量のことを覚えて、それを試験で反映させることと人間力は関係ない
・一昔前は外務省には派閥なんてほとんどなかった、3分の1が非東大だった。
・昔はハーバード大学を出てもケンブリッジ大学を出ても、小さい頃から海外に出ていた帰国子女は中卒の扱いだった。
・なので外務省だけは受験資格が学歴が関係なく年齢だけだった、そのときの成績と面接だけ。
・そういうところに私は間違ってはいっちゃった。
・大学までは偏差値秀才でいるのは環境がよければいられる、大切なのはその後
・日本は20代で自信をなくして一生大学コンプレックスを抱えている→これはバカバカしい、こんなの日本だけ

大学出た後が大事というのはなんとなく多くの人が気づいていることだと思うけど
改めて佐藤優さんが話しているのを聞いて、再確認した。

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