久しぶりの上海で気づいたことのメモ。
空気は、想像していたよりずっと綺麗。マスクは必要ない。ただ写真に取ってみると、遠くが霞んでいるのがわかる。高層ビルに限らず、ビルの窓が汚れていて透明感がない。
前回は、リーマンショック後に政府が4兆元(約50兆円)の景気対策を実施している最中だった。その時に比べると、ずいぶん街が静かになった印象。為替が大きく動いていて両替すると1万円で600元ちょっとにしかならない。以前は700元を超えていて、800元を超えていた時もあるから、これだけ円安になると日本から来る人は減りそう。ホテルのルームサービスの人とか足つぼマッサージの人とかいろんな人に聞いてみたら、やっぱり日本人はかなり減っていると言っていた。彼らは去年の例の問題のせいだよ、と言っていたけれど。
地下鉄のマナーは以前よりよくなっていた。エスカレーターで右側に立って左を空けている人が目についた。電車を降りてエスカレーターに乗るときも前より明らかに乗りやすくなっている。ただ通勤時間帯はめちゃくちゃ混雑していて乗れないこともある。
上海の地下鉄は今でも伸び続けていて、人が少ない新しい駅に行くと綺麗でもう日本と変わらない気がしてくる。前に来た時も思ったんだけど、地下鉄とか立派なホテルとかをポンと作ってあるんだけど、その周りの環境とのギャップは大きい。
地方(と言っても高速鉄道で行けるような場所)に行っても中国ではいろんなところで地下鉄が伸びていて、凄く便利。地下鉄の駅があって、地下街があって、駅の上に百貨店があって、という同じような街が開発されている。街の中心の百貨店で売っている物は日本と同じくらいの価格帯で、店の作りもほとんど日本と同じ、ブランドも見慣れた国際ブランドが並んでいる、ジュエリーコーナーに金(ゴールド)を売っているお店が多いのは中国らしい。こういう百貨店に来る人たちはお洒落。百貨店で日本と違うのは、トイレ。綺麗な百貨店でもトイレだけは従業員倉庫のような感じの奥まった場所にあり、清潔感もお店の方に比べると劣るものが多い。ホテルだと共用のトイレも綺麗なのに。中国人に聞いてみると、トイレはどこもこんな感じですよ、と言っていた。といっても駅のトイレに比べると綺麗。
少し街の中心から外れて歩いてみると、物凄く狭くて古いアパートがあって、こういう所で生活するのは無理だなと思うような場所もたくさん目に付く。
食事は、デパートに入っている人気の少しだけ高級なお店に行くと、お酒無しで、二人で3000円くらい。安い所を探せば1人150円くらいで食べることもできる。安く済ませたい人はだいたい自炊するらしい。安い所を探せばかなり安いけど、日本と同じようなところに行くと日本と物価はほとんど変わらない。食事に関しては、地元の知り合いに美味しいお店にいろいろ連れて行って貰ったので助かった。人気のお店は1時間待ちとか普通で、人が多い多い。中国人でもウェイトレスがなかなかこなくて注文に苦労しているし、中国語のメニューは難しいので、難易度がかなり高い。今回は特に河魚をいろいろ食べて見たけど、予想以上に美味しいので、ちょっと感動した。
始めて中国に来た時はいろいろショックを受けたのだけど、ひと通り全部自分1人で経験して、自由に行動できるようになると、ずいぶん印象が変わってくる。それに街がどんどん便利になっているから、何も苦労せず快適に過ごせるのが大きい。