「本」カテゴリーアーカイブ

ベトナム、カンボジア、タイとか

「そうだったのか、現代史」という池上彰という人が書いた本を読んでみた。
最近歴史に興味がわいて、情報収集しているんだけど、この本はわかりやすくていい。
面白いので一晩で読んでしまった。
ベトナム、タイ、カンボジアとか、あの辺の地域の歴史の流れがやっとわかってきた。
本の著者の個人的な意見が書いてある部分はあれだけど、歴史関連の本は程度の差こそあれ、そういうものはあるだろうから、何冊か読んで、多方向から攻めていこう。

そういやベトナム戦争のところを読んでいて気づいたんだけど、最近は戦争物の映画が減っている気がする、気のせいかもしれないけど。

決算書を理解するためのいい本。

ちょっと必要になったので、決算書のことが簡単にわかる本を買って読んでみた。
この本、表紙とタイトルは、なまめかしいけど、中身はまっとうな良書だった。

決算書の読み方とかは、数年前に勉強したんだけど、しばらくまったく使っていなくて、忘れてしまっていた。
詳しいことを覚えてもほとんど使わないとわかったので、大まかな全体像と、大切なポイントだけ抑えれば自分には十分。なので、使う頻度が低い部分をばっさり切り捨ててポイントを絞ったこの本は自分にはぴったりだった。

25分で全部読むのはきついけど、じっくり読んでも1時間で全部読めて、ポイントが頭に入る。

村上龍の「歌うクジラ」、一気読み


歌うクジラの表紙。凝った作りになってる。前作と同じく鈴木成一デザイン室によるもの。プラスチックのカバーをはずすと出てくる模様はシーラカンスに似てる気がした。

村上龍の久しぶりの新作「歌うクジラ」を週末に読み終わった。
久しぶりの新作でしかも、村上龍らしい小説でとても面白かったです!

アマゾンのレビューを見ると、変態度が増している、と書いている人がいて笑ってしまった。

ちなみに、amazonの歌うクジラのページでは村上龍の歌うクジラに関するロングインタビューの動画が見れる。
ずっとアキラを移動させ続けると決めていたとか、
出会うことはそれだけで生きていること~という話が良かった。

前作の「半島を出よ」には、延々と説明が続く部分があり読むのがつらい部分が多かったんだけど、新作の「歌うクジラ」はその手の読むのがしんどい(けど必要な)説明部分がわりと少なくて、「半島を出よ」よりはスラスラ読めた。それでもある程度は読むためにエネルギーがいるから、こういう小説がある程度売れる日本は凄いのかもと思う。

村上龍の小説はいいなぁと改めて感じさせられた新作でした。

歴史関連本

先週からちょこちょこ歴史の本を読んでいて、中国、台湾、チベットあたりのことがだいぶんわかってきた。

子供の頃は、歴史には興味なくて、科学と地理に興味があったんだけど、地理的な要因は歴史にも深く関係しているので、結局すべての分野が少なからず関係していて、そのつながりを見つけるのが面白いのかも。欧州や、ロシア関連にはまだ手をつけて無いんだけど、ずいぶん長く楽しめそうな分野を見つけてしまった。

勝手にふるえてろ(綿谷りさ)を一気読み

綿谷りさの久々の新作「勝手にふるえてろ」が出ていたので、週末に買って読んでみた。

前作の「夢を与える」は、かなりの長編だったけど、今回は割りと短めで、相変わらず中毒性のある文章なので、1時間ちょいで一気読み。

勝手にふるえてろは、特別な話を描いているわけではないけど、今を生きている普通の人の中の、ある種の人間の描き方が、とても丁寧で感心してしまう。誰かが死んだり、何か事件が起こったり、ありえないようなことがおきたりせずに、今の日常の一部を正確にとらえていて、その正確さが飛びぬけているから、そこが綿谷りささんの本を読もうと思う理由だと思う、もちろん純粋に面白いからでもあるけど。

小説は、自分にとっては贅沢な楽しみの一つ。気に入っていて、新作が出ると必ず買う作家が数人いて、綿谷りささんもその中の一人。年代が近いし、これからもずっと本を書いていってくれたら嬉しい。