いい本でした。
女性向けの本ですけど、男性が読んでも面白いはず。
女性はキャリアウーマンの世間のイメージに振り回されず、現実を正確に把握し、女性特有の強みを生かして仕事をしよう、という内容。
第三章が特に面白い。
第3章 ソフトインテリジェンスのスキル
心的満足の値段/共感関係を形成する/共感関係が事を決する
?共感関係を構築するスキル
(1)共感関係は仕掛けて作る
相手を立てること=自己抑制/焦ってはならない/共感関係と従属関係の違い
(2)褒めと感謝
客観性は無くとも・・・・・・/過剰さは逆効果
?共感関係を成果に結びつけるスキル
(1)モードの転換
能動的にきっかけを投げる
(2)相手に負担をかけない
相手の力量を見極める/心地良い負担の計算/キーパーソンへのアプローチ/特権も実力のうち
今まで生きてきた中で印象が良かった人たちの事を思い出した。
自己抑制をし、相手からの見返りを焦らず、それでいて、従属関係にはならない、このすべてに当てはまっていた・・・。
この本みたいに言葉に表すと身も蓋もない気がしますが、自分の体験からそれが現実のことだとわかってるから、すっきり受け入れて読むことができた。
著者の共感関係についての説明が非常に的確なので、スイスイと面白く読めます。
彼女が親戚のおじさんに食事に誘われた際のくだりは感心しました。
アマゾンの評価を見ると案の定叩かれていますが、現実に抵抗するのではなく、現実にあわせてスイスイ生きていこうという姿勢に共感が持てます。
〈女性職〉の時代 ― ソフトインテリジェンスの力 (角川oneテーマ21 C 155) 角川グループパブリッシング 発売日:2008-09-10 著者 :中川美紀 Amazon.co.jpで詳しく見る |