月別アーカイブ: 2009年6月

茂木健一郎の講演の音声ファイルを聴いてみた

http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20090606
梅田望夫

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2008/10/post-01d8.html
茂木健一郎

梅田望夫さんが紹介されていたので、茂木健一郎さんの講演のMP3を始めて聞いてみた。
結論からいうと、茂木健一郎さんが何に興味があるのか少しだけわかった。
講演の最後の方で「今は学問が細分化しすぎて、人生とは関係がなくなっている、究極的にはいかに生きるのかを教えてくれるのが学問」というようなことを言っていて、ああだから何をやっているのかわかりにくいのか、ということがわかった。
今までテレビで見たり、勉強法の本を読んだことはあるけど、正直何に興味がある人なのか全然わかっていなかった。広く浅く適当にやってるようなイメージを持ってたのでこれを聞いてよかったです。

以下いくつか気になったところをメモしておきます。

  • 人間は目を見るとドーパミンが出る。目を見ることは大切。
  • ミラーニューロン。鏡に映したように、自分と他人を比べることができる。
  • ミラーニューロンが働くには抽象的でなく、具体的に体を動かすことが必要。
  • ミラーテスト。鏡の中の自分を自分だと認識できるか。額にシールを貼り、鏡を見て自分の額のシールに気づくかどうか調べる。
  • ミラーテストを通過できるのは人間、チンパンジーなど極限られて動物だけ。ミラーニューロンのおかげで共感できる。
  • ミラーテストを通過できる他の動物と人間の違いは、相手の心を読めるかどうか。人間は相手がポーカーフェイスでも心の中を読める。
  • しかし相手の心を完璧には読めないから、相手を思いやって発言する。これが人間の尊厳。
  • 心にあるものをすべて発言してしまうのは、無意識の垂れ流し。
  • 相手の心がわかるためには教養が必要。勉強ができるのに他人の心がわからない人は本当の意味では勉強ができていない。
  • ケンブリッジ時代の恩師の発言。「書けよ。そうすればわかるから」←なかなか文章が書けない人への発言。
  • 生の人間を前にしないと、人間は本気になれない。
  • いかに生きるかを教えてくれるのが学問

文章が書けない時に、とにかく書き始めると書けてしまう。というのはよくわかる。自分の経験でいうと、少し前から、考えていることや思いついたことなどをメモ帳に書くようになってあきらかに前より頭の中が整理されるスピードが速くなった。書くことでどんどん考えが前に進んで、手が勝手に考えてくれるイメージ。本田宗一郎が手で考えるということを言ったり、村上龍が頭じゃなくて、パソコンの画面を見ながら、キーボードを打つ手が対話しながら小説を書いているというようなことを言っていたが、それも似たようなことなんだろうか。脳科学がもっと進んで科学的にはっきりわかると面白そうです。

Officeをインストールせずに、オフィスのファイルを見る方法

マイクロソフトofficeをインストールせずに、オフィス(word,excel)形式のファイルを見る方法

私はマイクロソフトオフィス(Microsoft office)のソフトは使っていません。
昔はMSオフィスを使っていましたが、今はグーグルドキュメント(google docs)で同じような機能が無料で使えるからです。
なのでパソコンにマイクロソフトのオフィス製品はインストールしていません。

しかし、ネットをしているときにwordやexcelなどms office形式のファイルで公開されている情報を見かけます。
これらワードやエクセル形式のファイルは、マイクロソフトオフィスをインストールしていないとそのままでは見ることができません。

そこで調べてみたら、Microsoft officeをインストールしていなくてもoffice形式のファイルを見ることができる方法がありました。
マイクロソフトのサイトで無料で公開されている、オフィスビューワー(office viewer)というソフトをインストールするとワード(word)やエクセル(excel)、パワーポイント(powerpoint)のファイルが見ることができるようになります。ただし見るだけで編集はできません。

各種のviewerは以h下よりダウンロードできます。

word,excel,powerpointのファイルを見るためにはそれぞれ別のビューワをインストールする必要があります。

「関係の空気」 「場の空気」 冷泉 彰彦、の感想

JMMの寄稿者、冷泉彰彦さんの著書「関係の空気」 「場の空気」を読みました。

日本の社会に存在する、人間関係の間の「空気」。
冷泉彰彦さんは前半でこれを分析し、後半ではより良い社会にするための具体的提案がしてあります。

一番良かったのは、冷泉彰彦さんの「です、ます」調を使って会話をしよう。という提案。
具体的で、シンプル、かつ誰にでも今すぐ始めることができる方法です。

学校での生徒と先生の会話。
会社での部下と上司の会話。
これらの立場の違う人同士の会話では気をつけないと、対等な会話ができずに閉鎖的な停滞した空気を作り出してしまう。

冷泉彰彦さんが書かれているように「です」「ます」調で会話をすると、お互いに相手を尊重しあった関係性の中で会話をできるから、前向きで生産性のある風通しのよい会話がしやすい。いろんな場面を思い浮かべてみると確かに「です」「ます」を使うことのメリットがたくさんあるのに気づく。

ときどき日本語を勉強している外国人と話していると、ちょっとした言葉の使い方にドキっとすることがある。「アニメ」を見て日本語を覚えた人が、いきなり「お前」と呼びかけてきたり。アニメの中では現実世界の「お前」と微妙に違う使われ方をしているから、相手は悪気無く使っているんだけど、自分自身が言葉使いに敏感に反応することに驚きます。

日本で生活していると、意識しないで日本語を使っているから言葉のことをあまり考えない。けど言葉という物は生活の中で結構大きな影響を与えているような気がしてきている。冷泉 彰彦さんの本「関係の空気」 「場の空気」を読んでそんなことを考えた。

from 911/USAレポート / 冷泉 彰彦
冷泉 彰彦さんのメールは上記サイトで読めます。彼のメールはとても長いのになぜか一気に読んでしまう。

NHKのクールジャパンのという番組にも時々出演して鋭い分析を話されています。

newsweekのプリンストン発 新潮流アメリカ
ニューズウィークにも連載があります。

「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書)
「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書) 冷泉 彰彦

おすすめ平均
stars日本語を切り口にした鋭いビジネス論
stars山本七平先生が泣くのではないか
stars現代日本におけるコミュニケーションのあり方に納得
stars軽い読み物としては面白いが。
starsその場の雰囲気、「空気」に頼らない。

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滝田明日香さんのマサイマラ・レポートが楽しみ

村上龍のJMMを創刊以来購読しています。
その中で何気に楽しみにしているのが「マサイマラ・レポート」。
書いているのはケニア在住の家畜獣医の滝田明日香さん。
自然とか動物とかアフリカに興味があるから読み始めたんですが、旅行で行ったりしたひとと違い、アフリカに住んで仕事をしている人なので現実を見ていて、それでいて動物が好きなのが伝わってくるので好感を持たずにはいられません。一回のメールの分量が少ないので気軽に全部読めるのもいいです。JMMのメインである月曜版は分量が多すぎるから興味があるところだけつまみ読みしています。

JMMで滝田明日香さんが撮影した写真が紹介されていたので見てみたらとても綺麗な写真だったので、パソコンで使っているグーグルサイドバーに「googleデスクトップ写真ガジェット」を入れて、サイトのアドレスを登録し写真がスライドショー形式で表示されるように設定しています。もう何ヶ月もずっと使っています。新しい写真がUpされたら自動で見れるし結構お気に入りの使い方です。新しい写真もコツコツ追加されています。

滝田明日香のサイト「獣の女医 in アフリカ
写真が見れるサイト「dr.asuka’s photostream

本を3冊出版されているようです。彼女の生い立ちにも興味が湧いたので本も読んでみるつもり。アマゾンの感想をみたら、「彼女は日本語教育を小学生くらいまでしか受けてないはずなのに本を書くのが上手い」みたいなことが書いてあった。プロフィールみたら確かにそうみたい。でも、だからこそシンプルで正確な表現をしようと意識し、結果としてわかりやすい文章になっているのかもしれない。JMMのメルマガも凄く読みやすいんですよね。

獣の女医―サバンナを行く
獣の女医―サバンナを行く 滝田 明日香

おすすめ平均
starsサバンナを翔ける情熱がよく伝わってきます。
stars本当の「自然を大切にする」ということは

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晴れ、ときどきサバンナ―私のアフリカ一人歩き (幻冬舎文庫)
晴れ、ときどきサバンナ―私のアフリカ一人歩き (幻冬舎文庫) 滝田 明日香

おすすめ平均
stars行動力がすごい!
starsアフリカにはまる
stars夢を追い求める若者のすがすがしさ
starsアフリカの「匂い」を感じる本

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サバンナの宝箱―獣の女医のどたばたアフリカン・ライフ!
サバンナの宝箱―獣の女医のどたばたアフリカン・ライフ! 滝田 明日香

おすすめ平均
stars単なるペット日記じゃん!?
starsとっても素敵な宝箱です

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「奇跡の脳」ジル・ボルティ・テイラー博士のリハビリ方法を自分に役立てる

少し前にNHKの番組「復活した“脳の力”~テイラー博士からのメッセージ~」 を見た。

新進気鋭の女性脳科学者として活躍していたジル・ボルティ・テイラー博士。37歳で脳卒中に倒れ、一時、言語や思考をつかさどる左側の脳機能が停止した。8年間のリハビリを経て完全復活を果たした彼女の手記は、脳卒中の実態や脳の未知の力を示す貴重な記録として、人々の共感を呼んでいる。闘病中には不思議な幸福感を感じたと彼女は語る。復活までの軌跡を追い、生命科学者中村桂子さんとの対談を交えて人間の脳の神秘に迫る。

番組の中で「ジル・ボルト テイラー」さんが本を書いていることを知ったので本屋に行った時に科学本のコーナーを覗いたら、平積みになっていたのですぐに見つけることができました。「奇跡の脳」という本です。

ジル・ボルト テイラーさんの脳科学者としての視点から自分の体、脳の変化を客観的に観察している部分も興味深いが(脳の異変に気づいてから倒れて電話をかけるまでの場面は見ていて胸が苦しくなった)、僕が一番興味を持ったのはどうやってリハビリしたかという回復の過程です。テレビで見た感じだとほとんど普通の健康な人と同じように見えたので、どういうリハビリをしてあそこまで回復したのかに興味が湧きました。そしてジル・ボルティ・テイラー博士のリハビリ方法を自分の生活改善にも何か役に立てないかと思ったわけです。 僕は何か病気にかかっているわけじゃないですが、生活習慣を変えるのに役に立つんじゃないかとアンテナが反応したわけです。

本を読んだんですが、だいたい番組の内容と同じで、テレビの方が本人が直接語っているので頭に入りやすい気がしました。
リハビリの部分を特に興味を持って読みましたが、

  • 目標とする行動の手順をできるだけ細分化して一つ一つ実行していく
  • できないことではなく、できることを大切にしていく

この二つは普段なんとなく感じていることで、共感できました。これから具体的な行動に落とし込んでいきます。

奇跡の脳
奇跡の脳 Jill Bolte Taylor 竹内 薫

おすすめ平均
starsもう一度成長する
starsまさに奇跡の本
stars読むに値します・・・
stars言葉で便利になった世の中は、人間らしさを奪ってるのではないか?
stars奇跡の本!

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