月別アーカイブ: 2009年11月

ぼくらの頭脳の鍛え方 (立花 隆・佐藤 優)を読んだ

「ぼくらの頭脳の鍛え方」という、立花 隆と佐藤 優の対談?を収めた本を読んでみた。
二人のオススメの本と、雑談を収めた本という感じ。

理系の方の本はある程度理解できたけども、特に佐藤優さんがよく紹介するような、哲学?に関する本はほとんどわからなかった。例えば立花隆さんが紹介していた、分子生物学の本などは、役に立つのは理解できる、それと同じように、哲学方面の本を役に立つんだろうかと想像はするけど、実際に手に取るまでにはいかない、今のところは。

で、いくつか頭に残った紹介されている本は、、、
佐藤優さんが紹介されていた、勝間和代「断る力」、立花隆さんは俗物すぎてついていけないと言っていたけども、佐藤さんいわく、一見市場万能主義者のように思われているけど、実は違うとのこと、ホリエモンのことも同じように言ってた。
→ 断る力を詳しく見る

立花隆さんは、宮崎駿の「風の谷のナウシカ」を紹介されていた、これはマンガ版の方で、私も昔読んである種の衝撃を受けたのを覚えています。アニメ版とはかなり違ってアニメ版より数百倍面白いんですよね、宮崎駿さんにはぜひこれをアニメ化して欲しい!と思っているんですが、立花隆さんも同じことを思ったらしく、宮崎さんに頼んだら無理と言われたそうです。また、立花さんはネットのことについても触れられていましたが、案外ネットに否定的ではなく柔らか頭だなぁという印象を持ちました。

ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」
ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」

→ 風の谷のナウシカを詳しく見る

佐藤さんの話で面白かったのは、イスラエルの話。イスラエルにも不登校になったりして引きこもりの人たちがいるらしく、そういう人たちを軍の施設にあるめて、無人の軍用機を操縦させて、敵の建物の破壊などをさせているとのこと。ほんとか?と思ったけどもイスラエルだといかにもそういうことをやってそうだなぁというイメージがあるから妙に納得してしまった。

→ ぼくらの頭脳の鍛え方を詳しく見る

蜘蛛の糸の種類について

今月号のニュートンを読んでいたら、面白い記事を見つけた。
クモ(雲じゃなくて生き物の蜘蛛の方)の糸についての特集で、
「クモの糸は夢の繊維?やわらかいのに鉄よりはるかに強い不思議な糸」というタイトル。

昔からクモの糸は良くできてるなあと思ってました、今ではクモの糸のことが科学的にだいぶん解明されているようです。このニュートンの蜘蛛の糸の特集を読み、少し蜘蛛の糸について把握できたと思います。

一番なるほどなぁ、と思ったのは、蜘蛛は使う場所や用途によって糸の種類を変えているということです。自分がぶら下がるための糸は2本が絡まった糸で片方が切れても大丈夫なようになっており、強度も一番強い。巣を作る糸に関しては縦糸は粘度が蜘蛛自身が移動するために使うので粘度はなく、横糸は獲物を捕らえるために粘度がある糸で作られている。これ読んで凄く興奮しました。面白いですねえ、生き物ってほんと。

蜘蛛の糸がやわらかいのに丈夫な理由も詳しく解説してあったから少しは理解できました。蜘蛛の糸を作っているアミノ酸の構造に秘密があるようで、規則正しく並んだアミノ酸配列と、ばらばらになっているアミノ酸配列があり、規則正しく並んでいる部分はお互いにくっついて結晶をつくるから、そこで蜘蛛の糸の強度が生まれ、ばらばらに並んでいる部分で柔軟性が生まれているようです。(ここはいまいち正確に理解できなかった)。ちなみに、巣の横糸などに使われる粘度が高い糸は、糸が綺麗な直線ではなく、太い部分と細い部分が交互に並んだようになっていて、そのデコボコに物が引っかかることで、粘度が生まれているようだった。

こういう説明というか解説は写真やイラスト付きのほうが圧倒的に理解しやすいです、科学の専門知識がない人にも理解しやすいような入門者向けの解説がもっと増えてくれば嬉しいものです。蜘蛛の本って思ったより本が少ないんですが、下の本は図鑑なんですが、よくできていると思います。

→ 日本のクモ (ネイチャーガイド) 新海 栄一

UPRO(ユープロ)という会社が競馬で3年間で約160億円

http://diamond.jp/series/yamazaki_econo/10101/
儲かる競馬プログラムの衝撃

この前ブログ記事で書いていた、雑誌記事の内容がネットにUPされていた。
3連単がポイントになってるみたい。といってもいまいち競馬の仕組みを把握してないのでよく理解できないけど。
私は競馬はやりませんが、ほんとこういう話は面白いなぁと思う。

佐藤優「音楽やラジオを流したままの読書は絶対にしない」

今週号はタイトルを見て期待していたけども、それほどでもなかったかも~。ただいくつか収穫があった。
以下メモ

・今仕事で使っている分野の本は読まない
・これから先、仕事で使いそうな分野の本を読書の時間を使い読んでいる
・本を読んで知識の定着には3ヶ月ほどかかるから
・音楽やラジオを流したままの読書は絶対にしない
・集中して3時間ほどの読書をすれば、耳学問で得る1週間分の知識を得ることができる。

知識の定着まで時間がかかることは案外軽視してるからなるほどなぁと思った。知識の定着って要するにその分野のことに慣れるってことだと思う。こういうことを意識して実行するとだいぶん変わってくるはず。

もう一つ、集中して読書すれば、耳学問で得る知識よりたくさんのことを得ることができること。読書ってときどき軽視されるけども、要は使い方次第なんだろう。実体験でしか得られないものもあるけども、適当な知識をテレビや、人づてに得るよりかは、内容が充実した本を読んだほうが効率よく知識を得ることができる。

「知的思考力の本質」鈴木 光司 (著)竹内 薫 (著) を読んでみた。

たまたまブックオフで見かけて興味を惹かれたので読みました。拾い読みですけど。
鈴木光司さんは、リングとか螺旋で知ってる。竹内 薫 さんは科学系の本の翻訳をしているのをたまに見かけるから名前は知ってる。

頭に残ったのは
・頭が良い人はフィードバックをちゃんとやってる。駄目な人はやりっぱなし。
・例えば学生を見ていると、頭が良い人は、問題集で間違えたところを必ずやり直しできるまでやる。
・失敗経験が必要
・実体験が大切(体で感じるもの)
・自分の常識が通じない体験をするとためになる(海外で暮らすとか)

体で体験することが重要だというのは最近よく感じていたから共感した。
この本の中で一番印象に残ったのはフィードバックのことだった。フィードバック(間違えたらその原因を探り、同じ間違いをしないようにすること)は当たり前のことだけども、普段忘れがちなうえに、習慣として身につけていないと、気が付いたらまったくフィードバックしてないということがある。私もフィードバックできずに同じ間違いを繰り返していることがある。、それに改めて気づかせてくれたのでこの「知的思考力の本質」を読んで良かった。

→ 知的思考力の本質 (ソフトバンク新書)