JMMから村上龍の新刊の紹介メールが来ていた。久しぶりの新刊か~と喜んでいたら内容はゲーテに連載されているものを集めたものだった。ゲーテには興味がないが村上龍の連載だけは読んでいるのでちょっとがっかりした。がっかりしたけどまとめて読んでみたかったので目を通してみた。
そういえば連載中の” 歌うクジラ”はいつ単行本になるんだろう?村上龍の年齢からいって残せる長編作品はもうあまりないはず、この歌うクジラには期待している。
”無趣味のすすめ”で僕が気になったは
「オーラの正体」
★その人物に関する物語性を伴った情報がその人物のオーラを形作る。
物語というのはやっかいなものですね
「集中と緊張とリラックス」
★集中と緊張はまったく別のものだ。緊張しているときには何かに集中できない。
車の運転をしているとよくわかる。緊張していると体がガチガチになって余計運転が下手糞になってしまう。余所見をしたりするのではなくリラックスして体にチカラが入ってない時が一番周囲に注意を払えている。
「優れた道具」
★問題は、メモを取らなければいけないほど重要な情報に常に飢えているかどうかだ。
メモに関する本はたくさん出ています。重要なのはメモ自体じゃないのにのめり込んでしまうのは危険です、ええ、自分もそういう傾向があるからやばいです。試験前に部屋の掃除を始めて勉強をしないで終わるタイプはです。少し前に出た””情報は1冊のノートにまとめなさい”はその辺で疑問を感じていた層をうまく取り込んだ感じがする。とにかくできるだけシンプルにやってメモは忘れるための儀式だ!とまで言っていた気がする。メモなどはただの手段に過ぎないのだから懲りすぎないのがポイントだと思う。
「ときに投資は希望を生むが…」
★貯蓄が提供するのは「安心」だが、投資はときに「希望」を生むことがある。
1日24時間というものをどう使うか?これが一番基本的な投資というもの。まいにちコツコツやってる人にはかなわないと、語学を身につけた人をみているとよく思います。
「金融不安と大不況」
★新鮮な空気を吸うためには、外に出る必要がある。
不安になって限界まで追い詰められると、自然と外に目を向けるのは本能なんだろうか。
「ビジネスにおける文章」
★正確で簡潔な文章という理想があるだけである。
これがこの本で一番印象に残った文章。僕はだらだらわかりにくい文章を書いてしまうので、胸がチクリとしました。ダメな文章を書く人は自分が何を書きたいかわかっていないのではないか?はいその通りです。
「企画の立て方」
★アイデアは「組み合わせ」であって、発見などではない。
自分が優秀だと思い込んでるとアイデアを0から生み出そうとして苦労します。その点本当に優秀な人は組み合わせの大切さに気づいていて、情報を取り入れることに柔軟な気がします。情報に飢えているけども多数派に流されないという感じでしょうか。
村上龍はいつも僕が脳内に想定しているハードルのひとつ上を越えてくる、それはこの”無趣味のすすめ”でも変わっていなかった。
昔、初めて村上龍の本に出会ったとき、こんなのめり込める小説があるのかと驚いた。そしてつぎつぎに彼の作品を読み漁っていくと作品の書かれた年代順に関係なくそれまでに読んだ村上龍の小説によって僕の脳内に作られた村上龍の小説に対する評価のハードルを常に上回ってきて興奮した。この本を読んでその頃の脳内の化学変化を思い出した。
とても面白い本ですが、他人が言うことをそのまま真に受けたらいけないので、まずはこのブログに感想を書いてみました。
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