プロスペクト理論のダニエル・カーネマンの著書。
プロスペクト理論のことは知ってたけど、ダニエル・カーネマンが書いた本を読むのは初めて。
ユーモアがあり、研究が楽しくてしょうがない感じが伝わってくる好感がもてる文章だった。彼の研究に関する本は、たくさん出ているけど、何冊か読んだ中では、これが一番読みやすくて面白い。上下2冊で文章の量は多いけど、内容がいいのでまったく苦にならない本。
脳の働きを、システム1とシステム2にわけて、システム1はスポードが早く直感で判断するもの、システム2はスピードは遅いが論理的な判断ができるもの、として実験の成果を紹介しながらわかったことが語られていく。この本の内容は頭ではわかっても、いざという場面になると、全くそれを生かせないというのがやっかいで、それを変えていくのは相当な訓練が必要だと思う。
最近は本は、キンドル版があればキンドル版の方を購入している。厚い本なんかは特にキンドル版がありがたい。電子ブックリーダーのキンドルも買ったけど、あまり使っていなくて、読むのはほとんどがグーグルのnexsus7。
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