「メモ」カテゴリーアーカイブ

脳と体の仕組みを知り生活に役立てる

http://www.ntt.com/b-advance/column/leader/vol_46/index2.html
池谷 裕二 インタビュー記事

この人の本は何冊か読んでいる。
実際の生活に役立てようと思うなら、このインタビュー記事はポイントを短くまとめてありわかりやすい。

自分で読んでポイントをメモしておく。

直感(intution)とひらめき(inspiration)は別のもの

ひらめきは論理的に説明できる。直感は理由は説明できないが、正しいもの。
直感とただのでたらめの違いは経験による裏づけがあるか。

直感とは

直感をつかさどる領域はコップを握ったり、自転車に乗ったりするときに使われる領域と同じ。
ポイントが二つあって、

  • 実際に繰り返し訓練することでできるようになる。「自転車の乗り方の本」を読んでもだめ。
  • 無意識にできるようになる。覚えようとしても無理で、繰り返し練習することで自然にできるようになる。

直感も同じで経験により蓄積されていくが、使われるときは無意識。
直感を生む部分は明らかに女性の方が強くできている。

アイデアの出し方

前提となる知識を溜め込んで待つしかない
アイデアは組み合わせ
自由意志はなく自由拒否しかないから出てきたアイデアを選別することしかできない
(有名なボタンの実験:好きなときにボタンを押してもらうと、実際にボタンを押そうという意思が出る前に、脳でボタンを押す部分が動き出している。よって意思は後付で自由意志はない。しかし最後の行動を拒否する自由拒否はある。)
子供は自由拒否が下手だから、平気で失礼なことを言ってしまう。大人は自由拒否が上手いので子供のように失礼なことが頭に浮かぶが、言葉には出さない。

意思の力でアイデアを出すことはできないから、基礎となる知識を頭に入れてアイデアが出るのを待つしかない。その中から使えないアイデアを拒否し残ったものを使う。

アイデアをたくさん出すには

脳の揺らぎが大切、歩くのが良い。
シータ派が出やすいのは三上(馬上、枕上、厠上)、つまり車や電車の中、ベットの中、トイレの中。
場所が変わるという環境の変化が大切。また寝ているときにもシータ派が出る。
トイレも行くときに場所が変わるからいい。
考え続けていることが大切、完全にリセットすると良くない。

シータ波が出ると記憶の吸収がよくなる。

  1. 自分で歩いているとき
  2. 乗り物を運転しているとき
  3. ただ乗り物を乗っているとき

3つともシータ波が出るが、一番出るのは1。

脳の働きを考える簡単な方法
自分が野生動物だったらと考える。
ライオンは朝夕に狩に出かける。魚がつれやすいのも朝夕(魚が狩をする時間帯)。
つまり朝夕に集中力や記憶力が高まる。

生身の体が重要
脳が大きくなったのは人とのコミュニケーションとう社会性のため。
アイデアが生まれるのはメールをしているときではなく、人と直接会話をしているとき。
実際に体を使うことが大切。パソコンにかじりついているだけじゃ脳は活性化しない。
体が動くことにより場所が変わることによりシータ波が出て脳が活性化する。

行動が脳のスイッチを入れる
脳より体が先にできた。
脳がない生物はいるが、体がない生物はいない。
やる気が出ないときは、とりあえず体を先に動かすことが大切。

習慣を変える方法

習慣を変える方法を見つけたのでメモ。

最近テレビをほとんど見なくなった。
丸1日テレビを見ない日も多い。
前からテレビは時間の無駄だと思いながらダラダラ見てしまっていた。
その習慣がいつの間にか変わっていたのでとても嬉しい。

なぜ習慣が変わったか考えてみた。
理由は、テレビを見るよりずっと充実感のあることを見つけたから、テレビを見ていると酷く時間がもったいなく感じるから。

根性で絶対テレビを見るのをやめるぞ!とやったのではない。
ダイエットと同じで、根性だけだと習慣を変えるのは難しい。
それより単純に損得で動くようにすれば簡単だ、ということに気づいた。
習慣を変えたければ、意志の力でその習慣を変えようとするのではなく、
その習慣の本質というか仕組みを正確に理解して、
それを変える方法をシンプルに考え、戦略的に行動に移すと習慣は変えることが可能だ。とテレビを見る習慣が変わったことを通して気づいた。

このことに気づいてからいろいろ見ていると
習慣を変えようとして挫折するのは、努力の方向が間違ってるパターンが多い。
横にスライドして開けるドアを必死に押したり、引いたりして開けようとしているイメージ。
時間は有限で貴重だから無駄なことに時間を費やしている暇はない、合理的にできることは合理的に済ませて、自分が本当に集中したいことに時間を投入していく。

佐藤優「明日できることを今日やるな」

今週の東洋経済の佐藤優の連載「知の技法 出世の作法」は「明日できることを今日やるな」でした。

相変わらず時間管理術についての質問が多いらしく。中でも「佐藤優さんの時間管理術を具体例とともに教えてくれ」という要望が多いらしいです。
佐藤優さんは今までのキャリアを大きく4つにわけて説明しているけど、そのすべてに共通する時間管理術は次の一言で言えるそうだ。
それは
「明日できることは今日やるな」
時間という物は取り返しのつかないことをやるときに圧縮される。だから今日じゃなく明日でもできることをやっても時間は圧縮されない。学校では「今日できることは今日のうちにやる」と教えたりするが、それだと時間が有効に使えない。この二つの違いはわかりにくいけど、よく考えると全然違うんですよね。

例えば北朝鮮がミサイルを発射するとき、3日後に発射するという情報が入り外務省で発表する原稿を用意していても、急に発射時間が変わればその原稿は無駄になる。そういう経験をしてから「明日できることは今日やるな」という考えになったらしい。著者はラジオなどでも打ち合わせはほとんどせずにぶっつけ本番でやるとのこと、事前に打ち合わせをやるとどうしても気が緩んでダレた雰囲気になりお客さんからみると面白くなくなるらしい。

「明日できることを今日やらない」ということは明日できる仕事の量を把握しておくことでもある。

要は明日できる仕事の量を把握して、やらないといけない仕事の量から逆算すると今日やらないと取り返しのつかないことが残り、時間は「取り返しのつかないことをやるときに圧縮されるから、時間が効率的に使えるということになる、と私は理解しました。うーん、今回は私には少しわかりにくかったです。でも頭の中にモヤモヤした感じが残るほうが記憶には残るんですよね。

佐藤優のインテリジェンス人生相談

インテリジェンス人生相談 [個人編]
インテリジェンス人生相談 [社会編]

週刊誌の「SPA!」に連載されていた「佐藤優のインテリジェンス人生相談」をまとめた本を読んだ。
佐藤優さんの人生相談が面白いのは、論理的に解答を導き出して、具体的な行動にまで解答を落とし込んでいる点だと思う。よくわからない精神論でなく科学の実験の結果こうなるからこうしたほうがいいよ、みたいな感じだ。

相談の内容もどろどろした人間らしい物が多くていい。相談者も回答者もどちらも嘘をついていないから面白いんだろうな。高尚な悩みでも嘘があると白けるし、つまらない悩みでも嘘がないと結構面白い。人間はその辺敏感に見抜くものだと思う。

以下気になった点と考えたことのメモ

  • 悩みはノートに文字で書くことでノートに移っていく。文字には不思議な力がある。
  • 子供の頃の夢などをノートに書いてみるとこれから先の人生が何か見えてくる。
  • 今悩んでいることをノートに書いてみると考えが整理されてこれからどうしたらいいか見えてくる。
  • よくある上昇志向にはまりこまない。こういう構造は官僚の世界からいろんな会社までどこにでもある。
  • シャイな人は嫌な人とは最低限しか付き合わないようにするといい。素の自分でいい。少なくていいから素の自分で付き合える人を作る。
  • 勉強は他人と比べない。少しでも進歩することが大切。1日前の自分と比べてどうか?
  • 脳の記憶力は凄い。大抵のことは覚えてるけどそれを思い出すことができない。だから記憶を引き出すための「タグ」をつけるとよい。

佐藤優さんの勉強に関する技術には興味がある。
ノートに悩みを書くと良いというのはよく言われている。自分が何に悩んでいるかわからないから、悩んでいることに悩んでしまい悪循環にはまりどんどん苦しくなる。話相手がいるとその人に話すことで、整理される、こともあるだろうけど、悩んでいることに悩んでいる状態の時はそういう相手がいないから、悪循環にはまっているわけで、ノートに書くというのは非常に有効な方法だと思う。

自分の場合は昔はノートに書くということは全くしていなかった。でも少し前から、気づいたことや、考えたこと、などをノートにメモするようになった。そしてノートに手を使って書くと、考えが湧き出てきたり、考えがまとめやすくなる、ということに気づいた。そこで、語学の勉強など他のことでも「ノートに書く」ことをすると頭の中だけで考えているより作業が効率的に進むことに気づいた。だから佐藤優さんが言っていることはよく理解できる。頭で考えるより、とにかくノートに書いてみると、何かが動き出す、ということに気づけたことは大きい。

ただノートに書くことを始めて気づいたのは、これも習慣にしないと効果は薄いということ。書くことをやめてしまうと、またすぐもとの悩みの悪循環にはまり込んで時間を無駄に過ごしてしまいがち。だから書くということを息を吸うのと同じように、習慣にするといい。じゃあどうやって習慣にすればいいか?これはダイエットに似ている、と思う。方法は2つあって、一つは必要に迫られること、例えばダイエットしないと3ヶ月で死ぬと言われれば大抵の人はダイエットできる。だけどこれだけに頼るのは現実的じゃない。もう一つの方法は、正確に体重と、食べたものの記録をし、食べたものと体重の関係を把握できるようにして、食べる量が減ると体重が減るということを数値で把握できるようにすること。すると体重が減ったときの喜びと食べ物を減らすという行動が脳内で結びついて、食べ物を減らすことが喜びに繋がり習慣化できる。(時には佐藤優さんの本とかを読んで励みにするのもありだと思います!)

たからノートに書くことについては、ノートに書くことでどれだけ得をしたか、ということを具体的に把握することがポイントになると思う。できないことじゃなく、できたことを確認していく。悩みを書くことで悩みが消えたらなら、そのことをちゃんとノートに書いておく。こういうことで悩んでいたけど、ノートに書いてみたら解決したとか。
語学の勉強で同じ時間内に、ノートを使うと例文を倍覚えることができた。とか。
これを続ければノートに書くこと=得することと結びつき自然と意識しないでノートを使うようになる、・・・はず。
この習慣になるまで、意識して行動できるかどうかが一番のポイントで、そのためには論理的に自分でなっとくしてから行動すると成功しやすいんじゃないかと思います。
以上、佐藤優のインテリジェンス人生相談 [社会編] を読んで考えたこと。

「楳図かずお」がビジネス誌に載っていた

週末にビジネス関係の週刊誌をまとめ読みしていたら、週刊誌の最後の方に「楳図かずお」がインタビューに答えていた。
雑誌は「週間ダイヤモンド」か「東洋経済」か「エコノミスト」か忘れてしまったけど、このどれかだったと思う。

以下メモを書いておく。記憶が曖昧なので間違いがあるかも。
昔、楳図かずおが30歳の頃の話をしていて、当時は連載をたくさん抱えていたので3日に1本くらい作品を書かなくてはいけなくて、作品の物語を考えている余裕は無かった。
考えないでまず描き始めていた。
描き始めると、瞬間で考えることができた。(要は一瞬の間に脳で思考して決断し作品を書くことができた。)
今のビジネスマンもこうした瞬間で考えることが必要なのでは?

インタビューを読んだ感想は、楳図かずおさんが当時非常に忙しくて、極限まで追い詰められていたから、考えて決断するという経験の回数が非常に多く、いわゆる数をたくさんこなした。よって考えて決断するというサイクルが非常に高回転できるようになり、瞬間で考え決断することができるまでになった。こういうことは今のビジネスマンにもできるんじゃないか?という内容だったと僕の中にはインプットされました。

この決断のスピードを早くするためには、数をこなすことも大切だけど、どれだけ集中するかも大切で、要するに集中できる対象を持っていることがポイントなんだと思う。あとはこれに時間の概念を意識してやることだろう。集中できることがあり、時間が有限だということを認識したら自然と、決断のスピードは速くなる。
「楳図かずお」のインタビューを呼んでそんなことを考えました。