ツヤが無くなったコードバンの財布にアニリンカーフクリームを塗りツヤを復活させる。

K.T.Lewiston(KTのルイストン)のコードバン製のコインケース(K.T.Lewiston KTW008 馬蹄コインケース)の艶がなくなっていた。艶を回復させるために、最初は、革靴のメンテナンス用として持っていた定番のM.MOWBRAY/エムモゥブレィ デリケートクリームを塗ってみたが、艶は全く回復しなかった。もしかしたら少しは回復したのかもしれないが、自分の目で確認できる程度ではなかった。もう一度塗ってみたが駄目で、3回目を塗っても駄目だった。最後にたっぷりとクリームを塗り、5分位置いて、それから布で乾拭きとブラッシングをしてみたが、それでも艶は回復する気配すらなかった。

デリケートクリームを塗る前の状態の写真を撮り忘れていたが、デリケートクリームを塗ったとの以下の状態とほぼ同じだった。艶が全くなく、カサカサして表面に細かいひび割れみたいな物が無数に見えていた。艶と言ってもそんなにピカピカの艶が欲しいわけではなくて、せめてカサカサした感じは無くなった欲しい。

艶がなくなったコードバン財布

艶がなくなったKTルイストンのコインケース

デリケートクリームが艶出しには効き目がなかったので、次にネットでちゃんと調べてみると、コードバンの艶出しには、同じくモゥブレイから出ているM.MOWBRAY/エムモゥブレィ アニリンカーフクリームがいいとのこと。こちらはツヤを出す成分が入っているらしい。

アニリンカーフクリーム

アニリンカーフクリームの中身

アニリンカーフクリームは、デリケートクリームに比べると、かなり硬めで粘性が高い。ブラシに取ると、そのブラシがベタベタになる。なので、これ専用のブラシを用意したほうが良かった。ブラシは、ペネトレイトブラシ 豚毛がかなり便利。クリーム類は布に付けて使うより、ブラシに付ける方がクリームがよく伸びるので、消費量が少なくなる。

さっそく試しにアニリンカーフクリームを塗ってみると、前のデリケートクリームと違い、すぐに艶っぽい感じが少しだけだが出てきた。しかし、コードバン本来の艶から比べるとまだまだなので、2回、3回と塗ってはブラッシングを繰り返してみた。艶はほんのちょっと回復したが、まだ足りないので、次に、革の表面に膜ができるくらいアニリンカーフクリームを厚く塗り、表面のクリームが乾燥して少し白っぽくなるまで10分ほど置いた。それから、布とブラッシングで、ひたすら磨いた。表面の革を痛めないように、力を入れずに軽く何度も磨いていたら、表面に厚く塗り固まっていたクリームの層の下から綺麗な艶のある面が出てきた。この艶は今までの艶とは違い、割りと満足できるレベルの艶だった。

気をつける点としては、塗った後固まったクリームは中々落ちないので、綺麗にブラッシングしてやらないと、余計艶がなくなってしまう。布は最初ティッシュペーパーを使っていたんだけど、すぐにポロポロと崩れて分裂するので、使い古して着なくなったTシャツを使用した。Tシャツの使い勝手は抜群だった。

クリームを塗る前と後の変化の写真が以下。

アニリンカーフクリームを塗る前のコードバンの状態
塗る前

アニリンカーフクリームを塗った後のツヤが復活した状態
塗った後。

ツヤを復活させる前のコードバン

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後。この写真は艶が戻って来たのがわかりやすいと思う。

艶がなくなりカサカサに乾燥しているコードバンの革の表面

アニリンカーフクリームを塗り、ブラシで磨いた後のコードバンの表面
後。表面をよく見ると、まだカサカサした感じが残っている。

元々の艶がまだ残っているコードバン部分

この部分はコインケースの内側なので、普段は外の環境に触れない。なので、新品時の艶に一番近い部分。クリームで艶が復活しても、このレベルにまでは戻らなかった。しばらくしたら、またクリームを塗りブラッシングして、これ以上艶が回復するか試してみるつもり。

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コードバンの財布の縫い糸のホツレを接着剤で修理した。

コードバンの財布(コインケース)の縫い糸がホツレていた。このまま放っておくと、そこからダメージが広がり財布が痛むことになりそうなので、自分で修理してみることにした。普通の接着剤だと、接着した部分が乾燥した後に固くなるので、布や革に使える専用の接着剤を探してきた。ホームセンターで選んだのが以下。

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セメダイン スーパーX ブラック AX-035
靴やバッグを接着する専用の接着剤で、接着後にも固くならないらしい。正確には、接着するのは糸なんですが、糸専用の接着剤というのが見つからなかったので、代用になりそうなこちらを選択しました。結果的にはこれでOKでした。

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こちらが、ダメージの箇所。一箇所、糸がホツレて飛び出てきている。

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こちらが修理後。思ったより綺麗にリペアできた。ただ接着剤の色が黒だったので、糸が少し黒色になった。

この接着剤の使い方は、接着剤を塗った後に少し乾かして粘性が出てからくっつける。具体的には、まず、ホツレた糸にこの接着剤をつけて、しばらく(3分くらい)して、裁縫用の糸を使い、針の先で糸を元々収まっていた縫い目に押し込む。最初針で押し込みにくかったので、少し手で糸の先をねじり、まとまてあげてからやると、やりやすくなった。

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修理箇所は、左下。ぱっと見は自分でも気づかないレベルになったので良かった。修理関係は早めにやるのがダメージを広げないコツなので、これからもできるだけ自分で早めに修理をして長く使っていくつもり。このKLルイストンのコインケースについては、艶が完全になくなっていたので、この後、艶出しのメンテナンスも行った。

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VICTORINOX(ビクトリノックス)のPLIトラベラーPDを購入。

10年ぐらい前にスイスのVICTORINOX(ビクトリノックス)の多機能ナイフを購入し、それ以来ずっと愛用している。主に家の中で使っているが、ちょっとした用事を済ますときに便利で、重宝している。ステンレス製の頑丈でよく出来た道具なので、10年使っても特に不具合はないが、2つあるナイフの切れ味が少し落ちており、また無理やりひねって使用した時に本体が少しねじれたようで、各ツールの出し入れが堅くなっている。そこで今回10年ぶりに新しいビクトリノックスの多機能ナイフを買うことにした。今持っている物は、機能を詰め込めるだけ詰め込んだてんこ盛りタイプのスイスチャンプという物。10年使っても一度も使っていないツールがあるので、今回はその経験を生かし、必要のないツールを外してもっとシンプルなタイプを選択することにした。

VICTORINOX(ビクトリノックス) PLIトラベラー PD

各モデルをチェックして最終的に選んだのが、この「PLIトラベラーPD」、日本名と英語名は違っており英語名は「DeluxeTinker」。英語モデルは米国amazonのVictorinoxを見ると調べることができる。以前買ったスイスチャンプには使いやすいプラスドライバーがなかったので、しっかりしたプラスドライバーが欲しかった。他に必要な機能は、大小ナイフ、ハサミ、プライヤー、マイナスドライバー。これらの機能が備わっているモデルを探すと消去法でこの「PLIトラベラーPD」になった。ちなみに、日本のアマゾンを見ると、人気モデルは、トラベラーPDハントマンの2つ。トラベラーPDは、PLIトラベラーPDのプライヤーがないタイプ。ハントマンは、トラベラーPDのプラスドライバーがワインオープナーになったタイプ。

Victorinox Swiss Army Deluxe Tinker, Red

「PLIトラベラーPD」のPLIはプライヤー(pliers)、PDはプラスドライバー(英語でプラスドライバーPhillips head screwdriverだけど、日本名なので和製英語から取っている)を表している。現時点では、自分にとってほぼベストなツールを装着した多機能ナイフ。

VICTORINOX

上のてんこ盛りタイプのスイスチャンプに比べると幅が半分くらいに狭くなり、重さもかなり軽くなった。ただ、使ってみて、スイスチャンプと比べて予想したよりも劇的な変化はない。もちろん新しいので、ナイフやハサミの切れ味は抜群にいいし、ツールの出し入れも軽く滑らかになり使いやすい。しかし、ほとんどが部屋の中で使うので、軽さや薄さはあまり関係ないということがわかった。

スイスチャンプの方もまだまだ普通に使えるので、両方共使い続けるつもり。ビクトリノックスのツールは完成度が高いので、丁寧に使えば一生使えるような道具だと思う。これから大切に使っていこう。

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ラフロイグ・クオーターカスクを飲んでみた。

ウイスキーに興味が湧いてきたので、この前ニッカの余市10年を飲んで(余市10年はほんとに美味しかった)、今度はライフロイグのクオーターカスクを飲んでみた。

ラフロイグの評判を見ると、癖があるから好き嫌いがわかれるとか、ビート臭が強烈とか書かれているけど、ライフロイグのクオーターカスクをハイボールで飲んでみたところ思ったより普通に飲めて飲みにくいとかはなかった。たしかに独特の匂いはあるけど、嫌な感じがする匂いではない。ラフロイグが初めて飲むウイスキーではなくて、その前に余市を1瓶飲んでみたので、少しウイスキーに慣れていたのかもしれない。

味については、美味しいことは美味しいんだけど、この前飲んだニッカの余市10年に比べると美味しくはなかった。余市の10年の方は、1杯飲んでもまた飲みたくなるんだけど、ライフロイグのクオーターカスクは1杯飲むと十分な感じになり、次の2杯目を飲みたいという気にあまりならない。ライフロイグのクオーターカスクはラフロイグの中で一番安かったら選んだんだけど、今度は他のものも飲んでみようと思う。

ライフロイグの次に試しに飲んでみたいのは今のところ、ボウモアラブガーリンアードベッグ。ウイスキー関係のブログとかツイッターを見て回っていると、この3つはどれも評判がいい。

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K.T.Lewiston(KTルイストン)の1枚皮のコードバンベルト KTB144-BLK

K.T.Lewiston
購入した、K.T.Lewiston(KTルイストン)のKTB144-BLK

今ベルトを1つしか持たなくて、一つだけを使っていると傷みやすいので、もう一本買うことにした。今持っているのはジャベツクリフのベルトで、これは価格と質を考えるととてもいい革ベルトだと思う。ただ1つ気になるのが、ジャベツクリフのベルトは1枚構造で裏側は革の裏が剥き出しなので、ある日ちょっと湿った時にベルトの黒っぽい色がスボンに移ったことがあった。なので、もう一本は裏側がズボンを痛めないような作りで、かつ少し綺麗目のベルトが欲しかった。

革の種類については、コードバン製の物を選択。昔何も知らずに買った財布が、10年くらい使っても表面の艶が消えずに、凄く綺麗なままで、今回ベルト購入にあたり、この財布の革のようなものが欲しいと思い調べたところ、この革はコードバンというものだと初めて知った。牛革の財布も使ったことがあるんだけど、数年使うと表面の状態があまり綺麗じゃなくなって長く使えなかったことがあるので、今回はコードバンの物を買うことにした。

コードバンで裏側も綺麗に処理されているもの、という条件が決まったので、後はどこのメーカーの物を買うかだけど、これはたまたまどこかのブログで見たK.T.Lewiston(KTルイストン)の物が良さそうだったので直感でここのブランドに決めた。ウンチクを語ると、ここはオールデンの日本での販売をしている会社らしく、オリジナルブランドコードバン製の革小物(ベルト、財布)の販売もしている。

K.T.Lewiston(KTルイストン)の1枚皮のコードバンベルト
フラットコードバンなので表面が平ら。

KTルイストンのベルトのラインアップはそれほど多くないので、ざっと見て直感で選んだ。コードバンという素材自体が入手困難になっているらしく、昔の価格と比べると1万円以上値上がりしていたりする。そして1枚皮の物が減って、何枚か繋ぎあわせて作ったベルトが多い。1枚革の物はほとんどが品切れ。通販しているショップのサイトをいろいろ探してやっと在庫があるお店を見つけたので購入。公式サイトのカタログを見ても、もう載っていないので廃盤モデルかもしれない、その代わり価格も値上げ前のものなので、かなり安く買えたと思う。おそらくお店の在庫で数年眠っていたもの。

KTルイストンのベルトのラインアップを見ると、いわゆる普通の中央が膨らんだタイプ(KTB039 コードバンレイヤードベルトとか)と、表面が平らなフラットタイプ(k.t.Lewiston 35mm FLAT CORD BELTとか)の物がある、売れ筋は膨らんでいる方のタイプらしい、ただ私はフラットタイプが一目見て気に入ったので、これを選択。フラットタイプは見た目がシンプルなのがいい。フラットタイプは、KTB-092、KTB-159そしてこのKTB-144がある。KTB-159はフラットコードバンだけどレイヤードタイプ、KTB-092は1枚皮でフラットタイプだけど在庫が見つからなかったので、KTB-144にした。KTB-092とKTB-144の違いは、たぶんバックル部分で、ぱっと見はKTB-092の方が良かった。KTB-092とKTB-159の違いはたぶんレイヤードか1枚かどうかの違い。

KTB144-BLK
裏側も丁寧な作り。

K.T.ルイストン KTB144-BLK コードバンフラットベルト
バックルはソリッドブラスというもの。昔メッキされたベルトを使っていて、数年するとそのメッキがハゲてボロボロになったことがある。このソリッドブラスというのは、意味を調べてみるとメッキをしていない素材のことらしい。表面がピカピカしていないのがいい。

KTB144-BLK
裏面は、牛革の一枚皮を使ってありズボンが傷まないようになっている。ベルトがこういうふうに革を合わせて作られていることを初めて知った。表がコードバンの1枚革、裏が牛革の1枚皮。ズボンのベルトループに入れるときもスムーズで色移り等もないので安心して使える。このベルトは、表面の艶も派手すぎず、作りもシンプルで無駄な装飾がなく、長く飽きずに使えるいいベルトだと思う。

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