希望学

希望学 (中公新書ラクレ)

希望学 玄田有史

アマゾンの評価みるとボロボロだけど、自分は面白く読めました。
数学者の、希望を持つのは精神論ではなく、スキルの問題です、という言葉がいい。
何か興味をもったことがあったら、そのために必要なことをリストアップして、優先順位を決めて、挫折したらその原因を探って修正して・・・ということを意識してやると相当違ってくると思うんですよね。

巻末の対談も面白くて、希望を持つためには他者性が大事という話。
例えば、モデルになりたい人がいたとして、
モデルになるために、オーディションを受けるという行動に移せる人は、オーディションに落ちてもその過程で様々な他者と出会う。でも、何もしなかった人は、他者に出会えないから、予想できないような新しい可能性に出会えない。

松本大さん

マネックスの松本大さんの雑誌のインタビュー記事が面白かった。

どうして日本の企業は高い技術を持っているのに海外であまり稼げないのか?という話で、
日本の企業は高い技術も持っていても、さらにその技術をもう少し高めようと努力する、
その間に他の国の技術力が低い企業にシェアを奪われてしまう。
という話。

企業だけじゃなくて、人に対しても同じことが言える気がしてどきっとした。

そば打ち失敗


そば粉を大量に貰ったので、そば打ちしてみた。写真どおり見事に失敗。

一回目
作り方を調べもせず、100%想像だけで作る。
そば粉100%に水を適当に入れこねて切って完成。
そばがブチブチに切れてまったく麺の形にならなかった・・・。

二回目
作り方をネットでチラ見して作る。
まず、そば粉100%だけで素人が作るのは難しいみたい。
小麦粉を2割くらい入れるのが普通らしく、あといきなりコネるんじゃなく、水回しといってそば粉に水を優しく行き渡らせてから、練るとのこと。

http://chofu.town-info.com/units/36243/soba_make/
http://www.koufukuya.com/manual.html
この辺を参考にした。

繋ぎとして小麦粉を入れると尋常じゃなく粘りがでるのでビックリした(それでも失敗したけど・・・)。
失敗の原因は最初の水回しを雑にやったことと、最後に麺棒に巻き付かせてのばさなかったこと。
あと一回挑戦したらそれなりに出来そうな予感がする。今回は気力がなくなって、ブツブツの麺のまま食べました。

岩瀬式加速勉強法


東大×ハーバードの岩瀬式!加速勉強法 岩瀬大輔
タイトルは恥ずかしいけど(岩瀬さんのことを知らなかったら買ってない)、
優秀な人(東大法学部在学中に司法試験合格、ハーバードMBAで成績上位5%のベカースカラーに選ばれる。日本人は4人目。現在ライフネット副社長)がどんな勉強方法をしているのかを知る本としても面白く、自分に応用できることも書いてあった、と思う。

大きな流れは
全体の構造を把握

一次情報に触れる

一旦頭を冷やす

一点突破

自分は、まず全体の構造を把握するという部分が弱いことに気づく。
いきなり教科書の1ページ目から全部やる効率が悪いタイプ。本も全部読まないと読んだ気になれない。

著者がオススメしているのは、目次をよく見て頭に叩き込んでおくこと。
さっそくできることを試しにやってみようと思い、参考書の目次をコピーしてきた(上の写真)。参考書を使うときや、調べ物をするとき、この目次のコピーを手元に置き、どこをやっているか、どこが理解できてないのか、全体の中での位置を確認しながら勉強するようにした。

これはすぐに効果が実感できた。例えるなら、カーナビを使いよく知らない街を走っている感じ。今までは、時々嫌々ながら紙の地図を取り出し現在地を確認していた。常に全体を見ながら動くから、全体の構造自体が自然と頭に入ってくるのが体感できる。

目次なんて本についてるんだから、必要な時に見ればよさそうだけど、実際にはその都度目次を見るのは面倒だから、コピーして使うのとでは想像以上に差が大きいことがわかった。こういうちょっとしたことは自分でやってみないとわからない(ちなみに目次をコピーして使う方法は、この岩瀬さんが東大在学中に司法試験の勉強を教えてもらった伊藤真という人の本に書いてあった)。

この方法が身についただけで十分この本を読んだ価値はありました。

他に
・できない時は原因を丁寧にさぐる。精神的なものか、肉体的なものか。
・できないものはできるものに変えてやる。具体的な課題、一口サイズの作業へ。それでもできない時は、まだ作業量が多すぎる。
・自分がどういう状態の時に力を発揮出来るか把握しておく。
などが頭に残ってる。

勉強法の本に書かれている手法自体は、すでに出尽くしているのかもしれないけど、著者が率直に書いているから、好感が持て素直にやってみようという気になれる。

知の技法 出世の作法 佐藤優

先週の東洋経済の連載タイトルは「新年にどのような学習計画を立てるべきか」というもの。

・常人には到底達成不可能な目標を立てすぐに挫折する人が多い。
・1年後どうなっていたいかを考え、そこから逆算して目標を立てるといい。
・目標を立てるには今の自分の実力、素質を正確に知る必要がある。

・自分の得意分野なら、喫茶店でも集中して勉強できる。しかし全く新しい分野の勉強は机に座って勉強しないと難しい。
・読書も同じ。基礎知識がある分野の本ならベッドに寝転んで読んでも内容が頭に入るが、それ以外は難しい。
・最近は数学の勉強をやり直したいというビジネスマンが増えている。高校時代の教科書、またはそういう社会人向けのよくできた本が増えてきたので、それを使うといい。

このメモ書きを続けてきて、数ヶ月経過。
文章を読んで頭の中にいれ、それを再現することを、前よりは楽にできるようになった。いい訓練になったと思う。