「気分転換にリラックスする時間は重要である」佐藤優

今週の週間東洋経済、佐藤優「知の技法 出世の作法」のメモ

今回はほとんど食事についてでした。また記憶が曖昧だ。
・佐藤優さんは食事の時間を大切にしていて、かなりの時間をとっている。
・がっついたビジネスパーソンはパソコンの前でコンビニで買ってきたサンドイッチを片手に食べるような人が多いかもしれないが、オススメしない。
・なぜなら、時間は伸縮するものだから。食事はしっかりとって気分転換する方が効率があがる。
・佐藤優さんはお酒が強いが、家では飲まないようにしている。家だと量を飲みすぎるから。
・お酒を飲むとそのときのことを忘れやすくなるから、簡単なメモで思い出せるようにする癖がついた。

一番印象に残ったのは、今回のテーマと直接は関係ないけど家ではお酒を飲みすぎるから、最初から飲まないことにしていること。
意思の力で体をコントロールしようとしないで、最初から、そういう状態にならないようにすること。

体の欲求は我慢するのは難しいから、
例えば、ダイエット中でも、目の前に美味しい料理が並んでいると、食べるのを我慢するのは人間には難しい
こういうときは、目の前に美味しい料理が並んでいるような状態にしないこと、そういうお店には行かないとか
この部分は意思の力で決めることが比較的容易。
これは基本的なことだけども、気づくのには時間がかかることだと思う。

数学的思考法(芳沢光雄)を読んだ

数学的思考法―説明力を鍛えるヒント 講談社現代新書
数学的思考法―説明力を鍛えるヒント  講談社現代新書

ちょっと本屋で見かけて興味を持ったので読んでみた。
高速拾い読みをして、いくつかなるほどなぁと思う点があったからメモしておいた。
数学的思考法というタイトルだけども、タイトルから想像する内容とはだいぶん違う、数式などはほとんどなく、文系人間?でも全く問題なく読めると思う。数学を闇雲な暗記ではなく、考え方を学ぶことでその面白さに気づかせてくれる本、だと思う。

私は理系でしたが、昔から数学が苦手だったんですよね、どこかで本当は数学は面白いはずだ!という予感はずーとしていたんですが、高校生の頃にその面白さに気づくことはなく過ぎてしまった。あんまり他人のせいにしたくはないけど、あの頃に数学に限らずいろんな学問の面白さに気づかせてくれている先生に出会っていたらだいぶん人生変わっていたんじゃないだろうかと時々思ったりします。結局は、今でも興味を持っているのは全部自分の独学で勉強した分野だから、自分でやらないと興味を持てないのかもしれませんが。

以下、数学的思考法(芳沢光雄)を読んでのメモ
数学とは直接関係なさそうなところで印象に残る部分が多かった。

・人間の予測は直線的
例えば、自動車のブレーキをかけたときの制動距離は速度の2次関数となる。だから時速100キロの時の制動距離は時速50キロの時の制動距離の2倍以上になる。予測の根拠となる仮定を明らかにすることが大事。

これはなるほどなぁと思った。本能的に直線的なものを頭の中に前提としておいてるから、本当は放物線的な動きをするものに対しても、直線的な動きを予測してしまう。これを読んだとき、これに当てはまる例をいくつかすぐ思いついた。

・説明文もたくさん書けば洗練される
読解力はあるのに作文が苦手。英文は読めるのに、英作文は苦手。という人が多いる。共通するのは「あまり書かないこと」。恥ずかしがらずに書いていれば必ず上達する。もっとも大切なのは修正する力。これがあれば最初はどんなに酷くても修正しきちんとしたものができる。結局、たくさん量をこなせば、自然と添削することになるから、修正する力がつく。

今ちょうど外国語の勉強をしていて、頭の中にモヤモヤしたものがあった。あまり書かないから上達しないというのは、あまりにもシンプルな答えだけども、真実だと実感する。この部分を読んだとき一気に頭の中にあるものがはっきりしてきた。外国語の発音や会話にしても、苦手と思っていると、どうしても対象と距離を置くから、数をこなせず、単純に練習が足りないのが原因で下手なまま、ということ。下手な理由がはっきりと言葉にして理解できたから、これからは意識的に恥をかいて練習していける。

・点より線、線より面から説明しよう
3次元で説明する。例えば日本の景気が回復したとき、そのことを説明するのに、東京だけで説明するのは点、札幌、大阪、福岡も加えて説明するのが線、そして、各都市周辺の田舎方面も加えたものが面。こういう風に、点より線、線より面で説明するとわかりやすい。女性を口説くときに、目を褒めるのは0次元、口も褒めるのは1次元、それに加えて内面的なものを褒めると2次元、さらに、時間軸を加えて、ずっと君みたいな人を探していた!というと3次元。特に時間軸を入れると説得力が増す。

上に書いた女性の例えは意訳したものなので、本の内容とは少し違うけど、この例えが面白くてニヤニヤしてしまった。点より線、線より面というのは、当たり前のことなんだけど、実際にこれを使おうと思うとなかなか思いつかないものです。これも上で書いた、説明文はたくさん書けば洗練される、と同じようにとにかく意識して使ってみるようにすることが大切なんだろう。

この「数学的思考法」という本は気軽に読めるのに、内容的には役に立つ箇所がたくさんあり、コストパフォーマンスは高い一冊でした。

→ 数学的思考法―説明力を鍛えるヒント を詳しく見る

ぼくらの頭脳の鍛え方 (立花 隆・佐藤 優)を読んだ

「ぼくらの頭脳の鍛え方」という、立花 隆と佐藤 優の対談?を収めた本を読んでみた。
二人のオススメの本と、雑談を収めた本という感じ。

理系の方の本はある程度理解できたけども、特に佐藤優さんがよく紹介するような、哲学?に関する本はほとんどわからなかった。例えば立花隆さんが紹介していた、分子生物学の本などは、役に立つのは理解できる、それと同じように、哲学方面の本を役に立つんだろうかと想像はするけど、実際に手に取るまでにはいかない、今のところは。

で、いくつか頭に残った紹介されている本は、、、
佐藤優さんが紹介されていた、勝間和代「断る力」、立花隆さんは俗物すぎてついていけないと言っていたけども、佐藤さんいわく、一見市場万能主義者のように思われているけど、実は違うとのこと、ホリエモンのことも同じように言ってた。
→ 断る力を詳しく見る

立花隆さんは、宮崎駿の「風の谷のナウシカ」を紹介されていた、これはマンガ版の方で、私も昔読んである種の衝撃を受けたのを覚えています。アニメ版とはかなり違ってアニメ版より数百倍面白いんですよね、宮崎駿さんにはぜひこれをアニメ化して欲しい!と思っているんですが、立花隆さんも同じことを思ったらしく、宮崎さんに頼んだら無理と言われたそうです。また、立花さんはネットのことについても触れられていましたが、案外ネットに否定的ではなく柔らか頭だなぁという印象を持ちました。

ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」
ワイド版 風の谷のナウシカ7巻セット「トルメキア戦役バージョン」

→ 風の谷のナウシカを詳しく見る

佐藤さんの話で面白かったのは、イスラエルの話。イスラエルにも不登校になったりして引きこもりの人たちがいるらしく、そういう人たちを軍の施設にあるめて、無人の軍用機を操縦させて、敵の建物の破壊などをさせているとのこと。ほんとか?と思ったけどもイスラエルだといかにもそういうことをやってそうだなぁというイメージがあるから妙に納得してしまった。

→ ぼくらの頭脳の鍛え方を詳しく見る

蜘蛛の糸の種類について

今月号のニュートンを読んでいたら、面白い記事を見つけた。
クモ(雲じゃなくて生き物の蜘蛛の方)の糸についての特集で、
「クモの糸は夢の繊維?やわらかいのに鉄よりはるかに強い不思議な糸」というタイトル。

昔からクモの糸は良くできてるなあと思ってました、今ではクモの糸のことが科学的にだいぶん解明されているようです。このニュートンの蜘蛛の糸の特集を読み、少し蜘蛛の糸について把握できたと思います。

一番なるほどなぁ、と思ったのは、蜘蛛は使う場所や用途によって糸の種類を変えているということです。自分がぶら下がるための糸は2本が絡まった糸で片方が切れても大丈夫なようになっており、強度も一番強い。巣を作る糸に関しては縦糸は粘度が蜘蛛自身が移動するために使うので粘度はなく、横糸は獲物を捕らえるために粘度がある糸で作られている。これ読んで凄く興奮しました。面白いですねえ、生き物ってほんと。

蜘蛛の糸がやわらかいのに丈夫な理由も詳しく解説してあったから少しは理解できました。蜘蛛の糸を作っているアミノ酸の構造に秘密があるようで、規則正しく並んだアミノ酸配列と、ばらばらになっているアミノ酸配列があり、規則正しく並んでいる部分はお互いにくっついて結晶をつくるから、そこで蜘蛛の糸の強度が生まれ、ばらばらに並んでいる部分で柔軟性が生まれているようです。(ここはいまいち正確に理解できなかった)。ちなみに、巣の横糸などに使われる粘度が高い糸は、糸が綺麗な直線ではなく、太い部分と細い部分が交互に並んだようになっていて、そのデコボコに物が引っかかることで、粘度が生まれているようだった。

こういう説明というか解説は写真やイラスト付きのほうが圧倒的に理解しやすいです、科学の専門知識がない人にも理解しやすいような入門者向けの解説がもっと増えてくれば嬉しいものです。蜘蛛の本って思ったより本が少ないんですが、下の本は図鑑なんですが、よくできていると思います。

→ 日本のクモ (ネイチャーガイド) 新海 栄一

UPRO(ユープロ)という会社が競馬で3年間で約160億円

http://diamond.jp/series/yamazaki_econo/10101/
儲かる競馬プログラムの衝撃

この前ブログ記事で書いていた、雑誌記事の内容がネットにUPされていた。
3連単がポイントになってるみたい。といってもいまいち競馬の仕組みを把握してないのでよく理解できないけど。
私は競馬はやりませんが、ほんとこういう話は面白いなぁと思う。