食品用の生卵のこととか

最近食品関係の本を何冊か読んだけど、思ったより面白い。

ワインの発酵から、砂糖漬け、塩漬けでの保存の仕組みとか、除菌、殺菌、抗菌の仕組みとか、食品というより、細菌等の生物との関わり、の視点から見るのが面白い。
最初は、食品関係の本を読んでいて、そこから、細菌、ウイルスとは何か?炭水化物、タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラルとは何か?とたどっていって、科学関係の本で、ブルーバックスやニュートン別冊を何冊か読んだ。中学、高校レベルの生物の内容とか忘れかけていたのでちょうどいい復習になった。

食品の科学知識 (Newton別冊)という本に生卵の話がちょろっと載っていたんだけど、これが面白かった。今までスーパーの食品売場に並んでいる生卵について考えたことなんてなかったけど、生卵の殻の表面には数千から1万数千の小さな穴があってそこで気体の交換をしていて、殻の表面を洗ったりするとその穴から菌が入りやすいから、洗わないほうがいいだとか、内部に侵入してくる細菌が増えるのを防ぐのは、黄身を包んでいる卵白の中にあるリゾチームが細菌を加水分解するからだとか、リゾチームはアミノ酸が129個つながったタンパク質だから高温になると熱変性で駄目になる、だからゆで卵より生卵の方が保存が効くだとか、卵の丸い部分を上にして保存した方が長持ちするのは、丸い方に気体が詰まっていて、この気体が多い気室には細菌が多いので、ここに黄身が触れないためだとか、生卵を割ると出てくるあの白いへその緒みたいな物は、黄身が卵白に綺麗に包まれて細菌から保護されるために、黄身の両端から引っ張って支えているものだとか、よく出来た仕組みなので感心した。

英会話の勉強とか

英語のオンラインレッスン(レアジョブ英会話)を利用し始めて1年ちょっと経過した。今までのレッスン時間は以下。オンラインレッスンだとこういう記録が数字ではっきり見れるのが便利。

オンライン英会話のレアジョブ

レッスン時間835回。
レッスン時間417.5時間。

結構レッスンを受けた感じがするけど実際は417時間なので、24時間で割ると17日分。英語だけで1日8時間仕事をしたとすると、52日間分。こうやってみると少ない。レアジョブはフィリピンの格安オンライン英語スクールで、今はこういうオンラインスクールのお陰でお金がほとんどかからずに興味があることを勉強できるのでいい時代になったと思う。先生の質については、ほんと先生によるので、いろんな先生のレッスンを受けてみて、いい先生を何人か見つけて、ブックマークしておいて、ローテーションさせていく、というふうにしている。

レッスンの成果については、受ける前と比べると着実に前に進んだ実感はある。まずBBCの英語のニュース(BBC WORLD SERVICE)がある程度は聞き取れるようになった。前は英語のニュースはほとんど聞き取れなかったので、この実感できる進歩はかなり嬉しい。英語の本もだいぶ読めるようになってきた。実は以前一度英語のレッスンは挫折して2度目の挑戦だったので、放り投げなくてよかったと思う。

今は英語のニュース記事を読む、というレッスンを受けていて、一番役に立つ、と思うのは、読んだ記事を自分でまとめて簡単に英語で紹介すること。逆にあまり役に立たないな、と思うのは何も決めずにする雑談、雑談は楽だけど、負荷をかけないと成長しないというのがよくわかった。

ここまで1年でこれくらい進歩できたので、あと1年頑張れば目標としているところまで行けるように思う。

水泳メモ17目線と腕の動き

疲れてくると、息がしにくくなるんだけど、この時の体を観察していると、苦しいから息を吸おうと顎があがり、顎が上がるとその分腰が下がり、腰が下がると体が沈む、沈んだ体を手で水を下に抑えることによって浮かぼうとして、手をおもいっきり水中に伸ばして水を抑えて体を上にあげようとする。前に進む力が生まれないから、スピードが落ちて余計沈みやすくなって、というマイナス方向の循環に入り泳げなくみたい、だと気づいた。

この仕組みを頭に入れていると、普段泳ぐときもどうやったら無駄な力を入れないで泳ぐことができるか?に役立てることができそう。まず息を吸おうとして、頭をあげると駄目で、頭をあげるために手で水を下に押さえつけるのも駄目。意識していないとつい顎が上がってしまい、顎が
上がると、体がくの字に腰が下がった格好になりやすくなる。

目線については、最初は真下を見るのがいいと思っていたけど、顔は下にむけて、ちょっと上目遣いで、水に入れた指先が見えるくらいが自分にはあっているみたい。この位置だと、手を水中に入れて手を伸ばした時に、肩がぐっと入って体がスムーズに伸びやすい。別に目線は真下でも、同じことが出来そうだけど、目線は前の方が圧倒的に手が伸びて水に乗れる感覚がある。そして、伸ばす手と反対側の手は、今までは、あまり最後まで強くは掻いていなかったけど、力は入れなくていいので、最後まで軽く伸ばして、両方の手が正反対で一直線上になるようにしたほうが、体が安定して進むし、息継ぎもし易い。体の安定については、不安定になるのを怖がって、体を硬くすると余計不安定になるような気がした。思い切って力を抜いて肩を入れて手を伸ばして、体全体を伸ばすほうが安定するように感じた。

中国の理財商品とか

最近、中国関連のニュースで特によく耳にするようになったシャドーバンキング(影の銀行)の理財商品を実際に買っている中国人と話す機会があったので、いろいろ聞いてみた。

まず、理財商品って危なくないの?と聞くと、理財商品(中国語では理财产品)にもいろんな種類があり、分類がされていて、安全だと思う物しか買わない。危険度は等級で分けられていて、1級、2級、3級、4級、5級があり、等級が上がるほど危険で利率も高い。自分は1級、2級、3級辺りのものしか買わない。これらの物で利率は年利6%くらいまで、実際には1年も預けなくて、3ヶ月とか短期の物を買う。理財商品は最低購入金額があり、これも種類により違い、最低が5万元(80万円ちょい)からなので、大卒で働き始めたばかり、のような人は買えない。と教えてくれた。

そもそもなんで理財商品とか買うの?と聞くと、銀行に預けると金利は3%くらい、でも通貨膨張率(中国語で通貨膨張率という単語を使っていたけど、日本で言う消費者物価指数の上昇率のことだと思う)が高くて、銀行に預けているのは損という感覚があり、理財商品の中でも比較的安全で利率が6%程度の物を利用すると、銀行に預けるより2%~3%は儲かる、だから理財商品を利用するとのこと。

公式に発表されている中国の消費者物価上昇率は、

  • 2010年3.3%
  • 2011年5.4%
  • 2012年2.6%
  • 2013年(まだ未発表、約3%と予想されてる)

実際の物価上昇率はもっと高いとも言われているけど、
これで銀行の金利は年利約3%、
たしかにこれを見ると、銀行に預けたくなくなるのもわかる気がする。

今、中国の銀行にお金を預けると、
1年定期で金利は約3%。逆に借りる場合は、金利約6%。
マンションを買う場合はローン(中国語で贷款)を使い、この金利が約6%で普通は20年ローンを組み、返済額は借りた額の2倍弱になる。

もう一つ興味が湧いた話は、いろんな人が中国の不動産はバブルでもう弾けるといい、マンション価格は下がる下がると言われ続けながらも、ずっと上昇を続けていたマンション価格が、最近、とうとう上がらなくなってきた、という話。マンション価格が下がり始めるとたくさんの会社が倒産して自殺する人も増えるだろうとのこと。少し前に中国の興業銀行(兴业银行、Industrial Bank)が不動産への融資を停止してニュースになったらしいけど、この銀行は昔は小さい銀行だったのが、積極的に不動産投資をしたことで急激に成長した銀行として有名だと教えてくれた。

こういう話はニュースで聞いてもなかなか頭に入らないけど、直接関わっている人から話を聞けると、すぐ頭に入ってくるし、自分の理解を補正できるのでありがたいと思った。

アクアマリンふくしま、に行ってみたこととか

福島県いわき市にあるアクアマリンふくしまに行ってみた。水族館と動物園は機会があればできる限り行くようにしている。

東京から行く場合は、上野駅発のスーパーひたちに乗って、泉駅までちょうど2時間ほど、泉駅を下りてタクシーで10分ちょいで行ける。スーパーひたちの運賃は、JR東日本がやっているネット予約の「えきねっとトクだ値」を利用したので40%オフで、指定席で片道3,820円。泉駅からのタクシー代は片道2,120円。水族館の入場料は1,600円だった。合計14,000円くらいで行ける。日曜に行ったんだけど、電車は行きも帰りもガラガラだった。スーパーひたちは立派な電車でシートも広くて快適だった。

アクアマリンふくしまは、基本車で行く水族館のようで駅から遠い。最初は駅から歩こうかと思っていたけど無謀だった。タクシーの人に聞いたら、電車で来て水族館に行く人なんていませんよ、と言っていた。駅から水族館の間は沿岸の工業地帯のような場所になっていた。水族館が近づくと特徴的なガラス構造の水族館と、巨大な駐車場が見えてきて、車がたくさん止まっていた。この辺は車社会なんだと実感。

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この水族館の見どころだと思ったのは、イワシの大群と泳ぐサンマの群れ。イワシのところは人が多かったので写真を取らずにスルー。子供がいるなら外の砂浜も喜ぶと思う。ただ、いわゆる都会の真中にあるようなエンターテイメント志向の水族館ではないので、そういうものを期待していくとガッカリするかも。生き物に純粋に興味があるなら楽しめると思った。

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泳いでいるサンマって始めて直に見たんだけど、スーパーのパックに入っているサンマとは別の種類の魚のように見えた。具体的にいうと顔がぜんぜん違って新鮮だった。体はパックに入っているサンマなんだけど、顔だけが別のエイリアンみたいな顔をしている。あまりに変な顔をしているので、結構長い時間じーっと観察してしまった。泳いでる時って、エサを食べたり、エラで呼吸をするから、死んだ時の口とは違う形をしてるんだろうか。そもそも普段食べるサンマとは種類が違うのかもしれないけど。

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他にも、こんな魚がいたり、

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こんなのもいたり、人間が作った人工物に比べて圧倒的に想像力を超えた存在で面白い。

このアクアマリンふくしまも、東日本大震災の時には津波で海水が入ってきて、生物が死んだり被害があったようで、展示コーナーで詳しい解説もあった。環境問題に関する展示等もあり、文章での説明も多かったので、結構勉強になった。

水族館に来るとき、タクシーの運転手さんが、水族館の近くに、観光物産館の「いわき・ら・ら・ミュウ」があると教えてくれたので、水族館を出た後歩いて行ってみた。

こういう産直市場には、主に2つのタイプがあって、1つは、大型バスで一見さんの観光客が来て、地元の人はあまり来ない観光客向け、売っているものも何故か地元と関係ないものだったりする。もうひとつは、地元の人とか、ちょっと遠出して買い物に来る人がよく利用するもので、すごく地元に密着したもの。この、いわきららみゅう、は観光客向けの前者に見えて、生魚とか売っているんだけど、なぜか惹かれるものがあまりなかった。せっかくいい場所にあるのに、もったいない感じがした。

帰りは、またタクシーで泉駅に戻り、スーパーひたちで上野まで2時間で到着。たった2時間で上野から泉駅までこれるのが何気に凄くて、そんな距離を移動した実感がまったくわかなかった。